Armは2026年9月8日(中国時間)のイベント「Arm Everywhere China」で、最新のAIコンピューティングプラットフォームとしてエッジ向けの「CSS for Mobile 2」やクラウド向けの「Neoverse CSS N4」、フィジカルAI向け開発エコシステム「Total Design for Physical AI」を発表した。
Armは2026年9月8日(中国時間)、イベント「Arm Everywhere China」を中国の上海で開催し、最新のAIコンピューティングプラットフォームとしてエッジ向けの「CSS for Mobile 2」やクラウド向けの「Neoverse CSS N4」、フィジカルAI向け開発エコシステム「Total Design for Physical AI」を発表した。日本法人のアームは同月、日本のメディア向けに説明会を開催した。
Armの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるAmi Badani氏は、エージェンティックAIを取り巻く変化として、コンピューティングの分散化を挙げる。「大規模モデルなどは今後もクラウド上で稼働するが、今後はエッジ上で動作するローカルエージェントが増えていき、最終的にはフィジカルエージェントに発展するだろう」とする。
「フィジカルAIの開発のほとんどはクラウド上で行われるが、最終的にはロボットなどの物理システム上で動作させる必要がある。クラウド上での開発段階でソフトウェアがArmプラットフォームに最適化されていれば、フィジカルAIでもArm製品の需要が自然と生まれる。Armプラットフォームを使う開発者が増えるほど、他の領域におけるArm需要を生み出す力になる。これこそが、クラウド/エッジ/フィジカルAIを1つのプラットフォームでカバーすることの大きな強みだ」(Badani氏)
CSS for Mobile 2は、新GPU「Mali G2-Ultra NX」や「C2 Ultra CPU」クラスタ、システムIP(Intellectual Property)、ソフトウェア、開発者ツールを統合したエッジ/モバイル向けコンピューティングプラットフォームだ。CPUクラスタでは、高性能な「C2-Ultra」と高効率な「C2-Pro CPU」、最新のCPU拡張機能「SME2(Scalable Matrix Extension)」2基を組み合わせたことで、高速かつ低遅延なAI処理を可能にしたという。
Mali G2-Ultra NXは、同シリーズとして初めてAIを使った映像補正専用のニューラルアクセラレーターを搭載し、前世代品と比べ、ニューラルグラフィックスで最大4倍のワット当たり性能を実現する。最新エンジンや次世代レイトレーシングユニットも導入し、既存のゲームコンテンツにおいて前世代品比で最大14%の性能向上を達成した。
ArmエッジAI事業部のエグゼクティブバイスプレジデント(EVP)を務めるChris Bergey氏は「AIはグラフィックを再定義している。Mali G2-Ultra NXによって、AIを活用したノイズ除去や高解像度へのアップスケーリングなどの映像処理をモバイル環境、それも限られた電力消費の中でできるようになる」と述べる。
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