ヒューマノイドロボットには最大70程度のモーター制御系が搭載され、半導体の部品表(BOM)の40〜50%をモーター制御関連が占める――。Infineon Technologiesは、ヒューマノイド1台当たりで同社が獲得可能な半導体市場を平均約500米ドルと試算。特にモーター制御では窒化ガリウム(GaN)の採用拡大を見込んでいる。
ヒューマノイドロボットには最大70程度のモーター制御系が搭載され、半導体の部品表(BOM)の40〜50%をモーター制御関連が占める――。Infineon Technologies(以下、Infineon)は、ヒューマノイド1台当たりで同社が獲得可能な半導体市場(SAM:Serviceable Available Market)を平均約500米ドルと試算。特にモーター制御では窒化ガリウム(GaN)の採用拡大を見込む。「PCIM Europe 2026」で、同社ロボティクス部門のアプリケーションマネジメント責任者であるNenad Belancic氏らが詳細を語った。
Infineonは、ヒューマノイド市場はまだ初期段階にあるものの、今後大きく成長するとみている。同社のパワー&センサーシステム部門プレジデントのAdam White氏は「市場がどれほど大きくなるかを予測するのは非常に難しい」としつつ、2050年にはヒューマノイドが3億台、市場規模が1兆7000億米ドルに達するという予測を紹介した。
Infineonは、ヒューマノイドを演算/制御、通信、充電、センシング、バッテリー管理、モーター制御といった機能ブロックに分け、それぞれに半導体を展開する。マイコンやモーター制御IC、セキュリティIC、Si/GaNパワー半導体、DC-DCコンバーター、ゲートドライバー、アンプ、データコンバーターなどをそろえるほか、磁気、電流、ToF(Time of Flight)、レーダーなどのセンサー、EthernetやWi-Fi、Bluetoothなどもカバーする。SRAMなどストレージも含め、Infineonが獲得可能とみる半導体BOMは、ヒューマノイド1台当たり平均約500米ドルになるとした。
Infineonがヒューマノイド向けに展開する半導体製品群。1台当たり平均500米ドルのBOMを見込む。なお、Infineonは2026年9月にNOR型フラッシュメモリ事業などの売却を発表したため、このうちNOR型フラッシュメモリに相当する分は減少することにはなるだろう[クリックで拡大] 出所:Infineon Technologies この中で特に大きな割合を占めるのがモーター制御関連だ。Belancic氏によれば、ヒューマノイドには最大70程度のモーター制御系があり、半導体BOMの40〜50%程度をモーター制御関連が占めるという。パワー半導体に加え、センシングデバイスやマイコンなどが必要になるためだ。
Infineonはヒューマノイドのモーター制御向けに、25W〜10kWの電力クラスをカバーするSi/GaN製品を展開する。最大3.3kW/in3の電力密度、最大500kHzのスイッチング周波数、4×4mmの統合型モーター制御などを特徴として挙げている。
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