最近の機械翻訳の発展には目を見張るものがあります。なぜ、ここまで進化しているのでしょうか。AI(人工知能)による翻訳、通訳を取り上げ、その発展の理由を探ってみると、その根底には、あるパラダイムシフトが存在していたことが分かりました。
今、ちまたをにぎわせているAI(人工知能)。しかしAIは、特に新しい話題ではなく、何十年も前から隆盛と衰退を繰り返してきたテーマなのです。にもかかわらず、その実態は曖昧なまま……。本連載では、AIの栄枯盛衰を見てきた著者が、AIについてたっぷりと検証していきます。果たして”AIの彼方(かなた)”には、中堅主任研究員が夢見るような”知能”があるのでしょうか――。⇒連載バックナンバー
突然ですが、まずは、この映像をご覧ください。
ボイスロイド「結月ゆかり」で、娘の受験用に作った音声ファイル(音声はこちらから聞けます)を、スマホのアプリ「Microsoft 翻訳」(ダウンロードサイトはこちら)を使って、同時通訳させたものです。
次に、こちらの映像をごらんください。
これは、私が、かつて連載記事「―実践編(パラダイムシフト)―入出力装置という「機械的な私」の作り方」で紹介した、「DUO2.0」の、最初の例文の音声ファイルの、日本語と英語の両方を再生させて、同じアプリで通訳させたものです。
この他、嫁さんにも協力してもらい、日本語のフレーズをしゃべってもらったのですが、日本語→英語の翻訳結果は、ほとんど問題はありませんでした。海外旅行で(うまくいけば、外国の仕事でも)十分使えるレベルにあると思います。
一方、英語→日本語の翻訳については、先ほどの(日→英)と比べると、若干見劣りする結果でした。ただ、それは、私たちの発音の問題だったかもしれませんし、出てきた英文を読めば、『あ、誤訳だ』と気が付くことができるので、大きな問題にはならないだろうと思えました。
とはいえ、やはり「英語の発音」については気になりましたので、最後に、ラジオニュース「NHK Radio Japan」のヘッドラインを聞き取らせてみました。
不自然な翻訳が1カ所ありますが、何を言っているのかは誰にでも分かるレベルの翻訳になっていると思います。
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