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» 2006年09月25日 00時00分 公開

HD映像を2チャネル送受信可能、SMSCがDLNA対応プロセッサ発売プロセッサ/マイコン DLNA

[前川慎光,EE Times Japan]

 スタンダードマイクロシステムズ(SMSC)は、イーサネットを介して2チャネル分の高品位(HD:High Definition)映像信号を同時に送受信することを可能にするネットワーク・プロセッサ「LAN9131」を発売した。デジタル・テレビやセットトップ・ボックスなどを相互に接続して家庭内ネットワークを構築する際の仕様である「DLNAガイドライン」に準拠している。「ネットワーク機能を備えたデジタル家電に向ける」(同社)。

 すでにサンプルの出荷を開始しており、サンプル価格は20米ドル。2007年2月に量産を開始する予定。TCP/IPプロトコル処理、DLNAプロトコル処理に向けたミドルウエアは、同社がソース・コード形成のサンプル品を無償で提供する。「このプロセッサを使って機器を開発する際の参考にしてほしい」(同社)。さらにミドルウエアの充実を図るため、デジオンとユビキタス、アクセスの3社とそれぞれ協業体制を構築する。

 発売したプロセッサは、ホスト・プロセッサに外付けして使う。搭載した回路は、ARM926EJ-Sコアと物理層/MAC層処理回路、暗号化/復号回路などである。TCP/IPスタック、DLNAスタックはARM926EJ-Sコアで処理する。    

 これまで、TCP/IPスタックやDLNAスタックのミドルウエアは、電子機器のホスト・プロセッサで処理していた。この処理は、比較的大きな演算能力を必要とする。このため、ホスト・プロセッサの演算能力が不足してしまい、HD映像信号の処理が間に合わないという現象が起こっていた。実際にHD映像信号の送受信時のスループットは10Mビット/秒程度しか得られなかったという。今回はこれまでホスト・プロセッサで処理していたTCP/IPスタックとDLNAスタックの処理を、外付けのネットワーク・プロセッサが受け持つことで、ホスト・プロセッサの負荷を軽減した。このため2チャネル分のHD映像信号を同時に送受信することが可能になった。すなわち、60Mビット/秒程度のスループットが得られるとする。

 HD映像信号の入出力用にTS(Transport Stream)専用インターフェースを2チャネル、制御信号用に16ビットと32ビットのパラレル・バス・インターフェースを用意した。内蔵した暗号化/復号化回路は、DTCP-IP規格やWMDRM10などのデジタル著作権保護技術に対応する。また、接続したLANケーブルの種別がストレート・ケーブルかクロス・ケーブルかを自動的に検出し、LSI内部で接続極性を切り替える機能「HP Auto-MDIX」を搭載した。

 IEEE 802.3/802.3u準拠。電源電圧は3.3V。動作周波数は200MHz。動作範囲温度は0〜70℃。パッケージは、256端子XTQFPおよび292端子PBGAの2種類を用意した。

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