LED電球は白熱電球などと比べて発光効率が高く、同じ明るさを得るために必要な電力が少なくてすむ。LED電球の普及を促進するために、今回、交換に必要な家電エコポイントの点数を半額にした。
環境省は2010年2月、家電エコポイント制度(エコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業)の延長と、LED電球など特定の製品をより重視する取り組みを発表した(図1)。
従来の家電エコポイント制度は、2010年3月31日までにテレビ受像機やエアコン、冷蔵庫など家電エコポイント対象製品を購入した消費者を対象としていた。今回、平成21年度第2次補正予算の成立を受けて、3点の改善を加え、購入期限を2010年12月31日まで延長した。
今回の改善の狙いは、申請手続きが複雑であるという指摘に応えた手続きの簡素化や対象製品の省エネ基準の強化の他、LED電球などの利用促進である。
まず、製品の型番や製造番号などを記入しなくても家電エコポイント制度を利用できるように制度を変更した。さらに申請書の作成が可能な販売店を新たに「ゴールドサポート販売店」として登録する。
省エネ基準の強化策としては、2010年度の家電エコポイント制度では、対象製品の認定基準を厳しくした。今後は、統一省エネラベル4以上の製品を対象とし、特にテレビ受像機については、より厳しい基準で評価することにした。なお、統一省エネラベルとは、財団法人省エネルギーセンターが公開する家電製品の省エネルギー性能値である。省エネ基準達成率やエネルギ消費効率の他、1つ星から5つ星までの5段階評価を定めており、星印が多い製品ほど省エネ性能が高い。
LED電球は白熱電球などと比べて発光効率が高く、同じ明るさを得るために必要な電力が少なくてすむ。LED電球の普及を促進するために、今回、交換に必要な家電エコポイントの点数を半額にした。例えば、4000円のLED電球と交換する場合、従来は4000点必要だったが、新制度では2000円で交換できる。半額となる製品は、LED電球や電球型蛍光ランプ、ニッケル水素二次電池と充電器である。
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