パナソニックによれば、同社の電池技術とTesla Motorsのパワートレイン技術を組み合わせることで、環境負荷が低い電気自動車を開発、製造できるという。
パナソニックは2010年11月4日、米国の電気自動車大手のTesla Motorsに3000万米ドルを出資したと発表した。
パナソニックは従来からTesla Motorsにリチウムイオン二次電池を供給しており、次世代二次電池を共同開発中である(図1)。
パナソニックによれば、同社の電池技術とTesla Motorsのパワートレイン技術を組み合わせることで、環境負荷が低い電気自動車を開発、製造できるという。
Tesla Motorsは自社ブランドの電気自動車を生産する他、電池パックと電気自動車用パワートレインを他社にも供給している。今後は、パナソニックと共同でTesla Motorsの電池パックを販売することに合意した。
Tesla Motorsの会長兼最高経営責任者を務めるElon Musk氏は、放電容量が大きいパナソニックの大容量Ni(ニッケル)系正極を用いたリチウムイオン二次電池技術を評価しており、今回の出資により、「当社の二次電池パックの価格低減と性能向上が進む」と述べた。
なお、Tesla Motorsは、2010年5月にトヨタ自動車と業務提携を結ぶことで合意している。対象範囲は電気自動車と部品の開発、生産システムと技術である。トヨタ自動車とパナソニックはハイブリッド車向けの二次電池を製造販売する合弁会社プライムアースEVエナジーを設立しており、今回の発表で3社の協力関係がより強化される。
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