2010年の半導体市場売上高は、2009年比720億米ドル増の3100億米ドルに達する見込みだ。2009年比30%増の成長率となる。この数字は前年比としては業界史上最大規模の伸びとなるという。
米国の市場調査会社であるIC Insights社が発表した最新の「McClean Report」によると、前年比30%増という数字は過去32年間では6番目に高く、37%増を記録した2000年以来の高い水準となる。
IC Insights社によると、売上高が前年比で720億米ドルも増加するということを受け、半導体メーカー各社は、その大部分をすぐさま設備投資に投じることが見込まれるという。同社は、半導体業界全体の2010年の設備投資額は、2009年比83%増、金額にして214億ドル増の472億ドルに達すると見ている。なお、214億ドル増という予測は、半導体業界全体の年間売上高見込みの30%に相当するともいっている。
IC Insights社によると、今年の半導体市場成長率予測を支えるのは、PCおよびスマートフォン分野の堅調な成長であるという。同社は、PCおよびスマートフォンの出荷台数は、前年比でそれぞれ18%増および21%増となると見込んでいる。
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