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インフィニオン、IGBTのライセンスを中国の風力発電機メーカーに供与パワー半導体 IGBT

風力タービンの電力変換器に使うパワー素子であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)スタックの製造ライセンスを供与する。発電機の可変周波数出力を当該地域の電力網に適した固定周波数に効率的に変換するためにIGBTを使う。

» 2010年12月14日 11時00分 公開
[Peter Clarke,EE Times]

 インフィニオンテクノロジーズは、風力タービンの主要部品の製造に向けて、中国の風力発電機メーカーであるXinjiang Goldwind Science & Technology(以下Xinjiang Goldwind)とライセンス契約を結んだ。

 同社はXinjiang Goldwindに対して、風力タービンの電力変換器に使うパワー素子であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)スタックの製造ライセンスを供与する。製造ライセンス以外に、Xinjiang GoldwindへのIGBTスタックの提供も行う。発電機の可変周波数出力を当該地域の電力網に適した固定周波数に効率的に変換するためにIGBTを使う。

 インフィニオンテクノロジーズは、今回の契約が同社の半導体の売り上げに及ぼす影響について明らかにしていない。

 インフィニオンテクノロジーズは、北京に応用エンジニアリングセンターを設立する計画があるという。Xinjiang Goldwindは永久磁石直接駆動(PMDD)風力タービンの製造を手掛けているが、より高性能で電力網への負担の少ない風力タービンを開発する上で、最も重要となるのが高出力の電力変換器だ。インフィニオンテクロノジーズは、Xinjiang Goldwindが2007年から開発、製造している電力変換器向けに、IGBTスタックを提供する。

 Xinjiang Goldwindは、同社の1.5MWの風力タービンに今回のIGBTスタックを適用することで、出力電力を2.5MWに拡張する計画だ。さらに、現在量産中の風力タービンを、出力3.0Mワットの風力タービンとして運用する計画もあるという。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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