ルネサス エレクトロニクスは、6インチウエハーラインを持つ高崎工場の生産を段階的に終了し、同工場を閉鎖する。顧客向けの在庫を確保した上で、今後2〜3年をめどに生産を終える。一方、同じ敷地内にあるアナログICやパワー半導体の研究開発機能は維持/強化する方針だ。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2026年7月31日、半導体製造子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリングの高崎工場(群馬県高崎市)について、生産を段階的に終了した上で閉鎖する方針を発表した。顧客需要を精査し、必要な在庫を計画的に確保した上で、今後2〜3年をめどに生産を終了する。
同一敷地内にある研究開発機能については、現所在地や近隣地域を主な候補地として維持/強化する。具体的な生産終了時期や研究開発機能の詳細は未定で、決まり次第公表するという。
高崎工場は6インチウエハーラインで生産を行っている。ルネサスによると、半導体業界では特に6インチラインにおいて、生産材料の供給終了や製造装置の保守サポート終了が進み、サプライチェーン全体に構造的な変化が生じているという。
高崎工場でも製造装置や用役設備の経年劣化が進んでいて、生産中の一部製品について、今後も生産を継続する上で課題が生じている。こうした事業環境を踏まえ、生産を段階的に縮小、終了することを決定した。必要な在庫をあらかじめ確保するなどして、顧客への影響を最小限に抑えるとしている。
同日に開催した2026年12月期第2四半期の決算説明会で、ルネサス 社長兼CEOの柴田英利氏は背景について「高崎工場は操業開始から50年を超える。6インチウエハーラインは非常に古いプロセスで、製造装置メーカーによるメンテナンスや部品供給も非常に困難になっている。こうしたラインで製造を続けると、顧客に大きなリスクを負わせることになる」とコメント。「これまでメンテナンスに全力を尽くしてきたが、さすがに限界が見えてきた。今後は製造装置メーカーからのサポートが見込める8インチ以上のラインに生産を移管していく」とした。
一方、高崎工場と同じ敷地内にある研究開発機能は維持する。主な研究開発対象はアナログICとディスクリートパワー半導体で、ルネサスが注力するデータセンターや自動車向けのアナログIC/パワー半導体を担う拠点として、機能を強化する方針だ。
従業員については、雇用の維持/確保を基本方針とする。配置転換や社内外でのキャリア支援を含め、対応を進めるとしている。
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