ロームの2026年度第1四半期業績は、売上高が前年同期比16.8%増の1357億円、営業利益は同4825.6%増の96億円、純利益は203.6%増の90億円で増収増益となった。インバーター向け炭化ケイ素(SiC)デバイスも欧州向け中心に売り上げが伸長するなど自動車向けが好調だったほか、パワーデバイスやLSIを中心にAIサーバ向け事業も拡大した。
ロームは2026年8月5日、2026年度第1四半期(2026年4〜6月)業績を発表した。売上高は前年同期比16.8%増の1357億円、営業利益は同4825.6%増の96億円、純利益は203.6%増の90億円で増収増益となった。日系自動車向け全般で需要が回復、インバーター向け炭化ケイ素(SiC)デバイスも欧州向け中心に売り上げが伸長するなど自動車向けが好調だったほか、シリコンパワーデバイスやLSIを中心にAIサーバ向け事業も拡大した。
ロームの2026年度第1四半期業績を市場別でみると、自動車向けが前年同期比20.2%増の648億円、AIサーバなどを含むコンピュータ&ストレージ(C&S)市場が同30.4%増の193億円、産機向けが同32.6%増の194億円、通信向けが同26.4%増の56億円と好調だった。一方で民生向けは同6.3%減の266億円となった。
ロームは市況について、自動車市場ではバッテリー電気自動車(BEV)需要の伸びに対する慎重な見方が継続しているものの、電動化/電装化の進展を背景に底堅く推移していると説明している。さらにC&S市場では生成AI普及に伴うデータセンター投資の拡大によって、AIサーバ向けを中心に堅調な需要が継続。また、産業機器市場もファクトリーオートメーション(FA)関連を中心に需要の回復が見られるという。一方で、民生市場は家電向け需要が弱含みで推移している。
ロームではこうした環境の中で、市況変動に左右されない事業基盤の構築および、将来の企業規模拡大に向けた収益性の改善を目指し、生産拠点再編、事業ポートフォリオ適正化、価格適正化などの構造改革やSiC事業の収益化などの施策を推進。同時にAIサーバ向け製品の開発/拡販にも注力している。同社はこの結果、自動車分野や産機、C&S市場での増収となり売上高は前年同期比16.8%増で着地したと説明している。
営業利益は金価格の高止まりによる変動費負担の増加があったものの、売上高の増加や円安効果に加え、前年度末に実施した減損処理に伴う減価償却費の減少が寄与した結果、94億円の増益になったという。
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