ロジック・アンド・デザインは2026年7月31日、「“より視える化”セミナー2026」を開催し、同社の画像鮮明化技術「LISr(リサ)」を搭載したSoC(System on Chip)「LISr-RISA(リサリサ)」を初公開した。これまでハードウェアやソフトウェアで提供されてきたが、チップ化したことで機器への組み込みが可能になる。
ロジック・アンド・デザインは2026年7月31日、「“より視える化”セミナー2026」を開催し、同社の画像鮮明化技術「LISr(リサ)」を搭載したSoC(System on Chip)「LISr-RISA(リサリサ)」を初公開した。
LISrは画像内の階調を広げることで、画面の隅まで視認性を高めることができる鮮明化技術だ。画像は走査線(スキャンライン)で描画されるが、これに従って1画素ごとに個別の最適値を算出するため、画像表示とほぼ同スピードで鮮明化処理が可能。60フレーム/秒(fps)の画像であれば4ミリ秒で変換処理が完了するという。
本技術は画像の数値データに演算処理を施すことで実行される。AIによる補正や予測、辞書参照といった、本来存在しない情報を生成する技術は用いず、元画像の持つ情報のみを使うことが特徴だ。これまでは据え置き型ハードウェアやソフトウェア製品として展開し、報道現場や防犯カメラ映像の解析、インフラ点検などで使われてきた。
新開発のLISr-RISAは、LISrの機能を15mm角チップに収めたSoCだ。Armの「Cortex-M3」CPUやISP(Image Signal Processor)、DRAMコントローラーを内蔵し、4K/60fpsの画像処理に対応。入出力用にはMIPI端子を備える。製造はTSMCの40nmプロセスで行われる。
チップ化したことで、ハードウェア製品のリアルタイム画像処理能力を維持しつつ大幅に小型化できる。カメラに内蔵してイメージセンサーに直結することも可能で、信号伝送による劣化を抑え、より高解像な画像鮮明化を実現できる。
その他、拡張機能として、ISPを介さず鮮明化モジュールとして使うISPスルー機能や暗部補正機能、ノイズ軽減機能、先鋭化(シャープネス)機能、ヒストグラム取得機能、カラーシフト機能、トーンマップ機能、オートフォーカス機能を備える。
製品はLISr-RISAチップ単体での提供や、レファレンス用メインモジュール、ASICおよびFPGA開発用IP、個別での製品開発受託などの展開を予定する。量産準備も進めていて、デモ用ハードウェアは2026年8月末をめどに複数台を準備中で、ソフトウェアはカメラ制御用アプリを同年9月めどに開発中だが、HDMI入出力用アプリは準備が完了。顧客評価用のカメラ向けサンプルファームウェアは同年10月中の提供を見込む。
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