富士通セミコンダクターは、ARMのプロセッサコア「Cortex-M3」を採用した32ビット汎用マイコン「FM3ファミリ」の第2弾を発売。
富士通セミコンダクターは、ARMのプロセッサコア「Cortex-M3」を採用した32ビット汎用マイコン「FM3ファミリ」を拡充し、52品種を追加した。同社は、FM3ファミリの第1弾として、2010年11月に44品種を製品化していた。今回の52品種は、FM3ファミリの第2弾に位置付ける。
FM3ファミリには現在、FA機器のサーボ制御やインバータ制御に最適化した、動作周波数が最大144Mzの「ハイパフォーマンスグループ」と、動作周波数が最大40MHzの「ベーシックグループ」がある。
今回製品化した52品種は、全てベーシックグループである。「コストパフォーマンスが高く、消費電力が低い」(同社)という特徴があり、新興国向けの白物家電のインバータ制御や、プリンタやコピー機といったOA機器のモーター制御に適するという。
52品種の共通の特徴は以下の通り。動作周波数が40MHzまで待機時間(ウェイトサイクル)無しで応答する。分解能が12ビットのA-D変換器を搭載した。電源電圧範囲は2.7〜5.5Vと広い。フラッシュメモリの記録容量の範囲は、64〜512Kバイト。パッケージ端子数は、64〜112端子である。
なお同社は、デジタル家電機器に向けて動作時の消費電流の低減に主眼を置いた「ローパワーグループ」と、電池駆動機器に向けて待機時のリーク電流の低減を重視した「ウルトラローリークグループ」も開発中である。
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