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TDKのNAND型フラッシュメモリ制御IC、3Gビット/秒のシリアルATA Gen2に対応メモリ/ストレージ技術 NAND型フラッシュメモリ

TDKがNAND型フラッシュメモリ制御ICを拡充する。高速データ転送に加えて、SSDの信頼性を確保する機能を豊富に搭載したことが特徴。

» 2011年04月22日 13時11分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]

 TDKは、データ転送速度が3.0Gビット/秒のシリアルATA Gen2に対応したNAND型フラッシュメモリ制御IC 「GBDriver RS3シリーズ」を2011年7月に発売する。読み出しと書き込みの実効速度は、フラッシュメモリの接続構成やシステム環境によって異なるが、同社がベンチマークツール「Crystal Disk Mark2.2」を使って測定したところ、データ読み出し時に170Mバイト/秒、書き込み時に70Mバイト/秒と高い速度が得られた。

 2Kバイト/ページと4Kバイト/ページ、8Kバイト/ページ構造のNAND型フラッシュメモリに対応する。SLCのNAND型フラッシュメモリを使ったときに128M〜64Gバイト、MLC品を用いれば256M〜128GバイトのSSDを構成可能だ。

図1 図1 TDKのNAND型フラッシュメモリ制御IC 「GBDriver RS3シリーズ」

 高速のデータ転送に加えて、SSDの信頼性を確保する機能を豊富に搭載した。具体的には、最大44ビットのエラー訂正(ECC)機能や、全記憶領域を対象にしたスタティック・ウェアレベリング機能、オートリカバリ機能、電源遮断時のデータ誤り防止機能、データランダマイザ機能、オートリフレッシュ機能などである。この他、128ビットのAES(Advanced Encryption Standard)による自動暗号化機能を搭載した。

 サンプル価格は2000円。2011年7月に、月産10万個の規模で量産を開始する予定である。

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