IMECのある研究者によると、エネルギーハーべスティング(環境発電)関連で、最初に大量生産する製品が確定する見通しだという。
米国では車にタイヤの空気圧モニターを搭載することが義務付けられており、3〜5年ごとに販売店で同システムの電池交換を行わなければならない。
だが、IMECが開発した、道路の振動からエネルギーを得る回路と圧力センサーを統合したSoC(System on Chip)を用いれば、もうその必要は無くなるかもしれない。
IMECの研究者チームは、「スマートタイヤ」と呼ぶICのプロトタイプをオンラインビデオで公開した。
同チップは、道路の振動から得たエネルギーを蓄える小型のスーパーキャパシタと、タイヤの状態を車の管理システムに送信する無線接続機能(利用する周波数帯は315〜434MHz)を搭載している。
IMECの研究チームによると、スマートタイヤの次のバージョンでは、この他にも、チップ固有のIDを搭載する計画だという。また、タイヤの安全性を監視するために、ひずみセンサーや加速度センサーの搭載も検討中だとしている。
IMECで同プログラムの担当マネジャーを務めるRob Van Schaijk氏(図7)によると、これまでのところ、タイヤメーカーのPirelliとContinentalが、スマートタイヤに関心を示しているという(図8)。
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