メディア

脳を光らせて働きを解明――欧州最大の独立研究機関が最新状況報告(前編)ビジネスニュース フォトギャラリー(4/6 ページ)

» 2011年11月11日 14時40分 公開
[Rick Merritt,EE Times]

環境発電を用いるタイヤ圧モニター

 IMECのある研究者によると、エネルギーハーべスティング(環境発電)関連で、最初に大量生産する製品が確定する見通しだという。

 米国では車にタイヤの空気圧モニターを搭載することが義務付けられており、3〜5年ごとに販売店で同システムの電池交換を行わなければならない。

 だが、IMECが開発した、道路の振動からエネルギーを得る回路と圧力センサーを統合したSoC(System on Chip)を用いれば、もうその必要は無くなるかもしれない。

図7 IMECのRob Van Schaijk氏 図7 IMECのRob Van Schaijk氏

 IMECの研究者チームは、「スマートタイヤ」と呼ぶICのプロトタイプをオンラインビデオで公開した。

 同チップは、道路の振動から得たエネルギーを蓄える小型のスーパーキャパシタと、タイヤの状態を車の管理システムに送信する無線接続機能(利用する周波数帯は315〜434MHz)を搭載している。

 IMECの研究チームによると、スマートタイヤの次のバージョンでは、この他にも、チップ固有のIDを搭載する計画だという。また、タイヤの安全性を監視するために、ひずみセンサーや加速度センサーの搭載も検討中だとしている。

 IMECで同プログラムの担当マネジャーを務めるRob Van Schaijk氏(図7)によると、これまでのところ、タイヤメーカーのPirelliとContinentalが、スマートタイヤに関心を示しているという(図8)。

図8 スマートタイヤのデモンストレーション 図8 スマートタイヤのデモンストレーション

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.