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メイカーズムーブメントが中国にも到来ビジネスニュース(1/5 ページ)

中国 深センにもメイカーズムーブメントが到来している。ただ、他国とは異なり、深センのムーブメントを支えているのは若者のようだ。

» 2014年03月24日 16時40分 公開
[Junko YoshidaEE Times]

 「中国の深セン」と聞いて米国人が思い描くのは、「iPhoneの生産拠点」であったり、「出稼ぎ労働者が多く集まる都市」であったり、あるいは「巨大な電子部品市場の中心部」というようなイメージではないだろうか。

 確かに深センにはこうした一面もあることから、決して間違ってはいない。しかし現在、中国の文化があらゆる側面で急速な進化を遂げているのと同様に、深センの人々も、その生き方や働き方、遊び方などを急激に変えようとしている。

 Huaweiには今でも、伝説として語られる社員たちがいる。顧客の問題を解決するためであれば、週末を返上し、必要であれば泊まり込んで働くこともいとわないという。

 一方で、中国の労働者の中には、週末を自由に過ごしたいと考える人も増えている。より多くの知識を求め、“chuang ke(メイカーズの意)”として活動する人々も多いようだ。

 RPTechWorksの創設者であるYang Yang氏はかつて、自身の母校である英国University of Warwickにおいて、3Dプリンタの開発に携わった経験を持つ。それ以来、オープンソースの3Dプリンタなどを手掛けてきた。

 Yang氏は、「深センは労働集約型の都市であるため、将来的に、短い開発サイクルで迅速なプロトタイピングを実現することができると確信している。Androidが爆発的に普及していることや、マスコミによって高性能3Dプリンタが大々的に取り上げられていることなど、さまざまな要素によって、深センは今後も変化し続けていくだろう」と述べている。

 深センのNokia Research Center(2013年に閉鎖)において、かつてディレクタを務めていたQifeng Yan氏は、「深センは今後、世界の工場としての位置付けから、国際的なインキュベーター(起業支援)としての役割を担うようになる」と予測する。Yan氏は現在、Hunan University(湖南大学)が深センに置くMedia Labにおいて、ディレクタ兼主任研究員を務める。同氏によると、「Media Labの研究員は現在15名だが、今後10年間で1500人に増大する見込みだ」という。

3Dプリンタのワークショップの様子
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