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ソニーとTSMC、イメージセンサー合弁会社に7470億円 熊本で29年量産合志市の新工場を移管(1/2 ページ)

ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、SSS)とTSMCが、次世代イメージセンサーの開発/製造を担う合弁会社(JV)「Advanced Vision Semiconductor Manufacturing」の設立に関する確定契約を締結した。熊本県合志市を拠点とし、スマートフォン向けの新イメージセンサーの量産における開発および製造を担う。SSSが約4650億円、TSMCが約2820億円を拠出し、2029年に量産を開始する予定だ。

» 2026年08月12日 08時00分 公開
[永山準EE Times Japan]

 ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、SSS)とTSMCは2026年8月11日、次世代イメージセンサーの開発/製造を担う合弁会社(JV)「Advanced Vision Semiconductor Manufacturing」の設立に関する確定契約を締結したと発表した。熊本県合志市を拠点とし、スマートフォン向けの新イメージセンサーの量産における開発および製造を担う。SSSが約4650億円、TSMCが約2820億円を拠出し、2029年に量産を開始する予定だ。

出所:ソニーグループ

SSSが単独の支配株主の新会社

 新会社では、SSSが中心となってイメージセンサーのコア技術開発、製品企画、製品設計を担う。その上で、TSMCが持つ先端プロセス技術や製造に関する知見を活用し、量産に向けた開発および製造を進める。これによって顧客ニーズを起点としたイメージセンサーの製品化を迅速化するとともに、技術革新の加速と供給能力の強化を目指す。SSSは「本JVは、高度な製造プロセス技術を採用したスマートフォン向けイメージセンサーの量産における開発および製造を担う中核拠点になる」と説明している。

 新会社はSSSが単独の支配株主となり、ソニーグループ(以下、ソニーG)の連結子会社として事業を展開する予定だ。代表取締役もソニーから選出するという。今回の確定契約に基づき、SSSは現金出資および会社分割による資産移管で約4650億円を拠出する。この資産移管の対象には、ソニーが熊本県合志市で既に投資している新工場が含まれる。TSMCは約2820億円を現金で出資する予定で、両社の拠出額は合計約7470億円になる。

ソニーが熊本県合志市で整備を進めるイメージセンサー新工場 ソニーが熊本県合志市で整備を進めるイメージセンサー新工場[クリックで拡大]出所:ソニーグループ

 SSSは「これらの資金拠出は市場の需要や関連する事業環境などに応じて段階的に実施する」と説明している。また、新会社の生産能力実現に向けた資金計画については別途、日本政府による支援を受けることを前提に検討を進めるとしている。

 SSSとTSMCは2026年5月、次世代イメージセンサーの開発/製造に関する戦略的提携に向けて、法的拘束力を伴わない基本合意書(MOU)を締結したと発表。当時は、SSSが過半数の株式を保有して支配株主となるJVの設立を検討するとともに、熊本県合志市に新設したソニーの工場への開発/生産ライン構築に向けて協議する、としていた。今回、両社の拠出や量産開始時期などが具体化した形だ。

 2026年7月に開催されたソニーGの2026年度第1四半期(2026年4〜6月)決算説明会では、同社の最高財務責任者(CFO)である陶琳氏が「確定契約の締結に向けて、より詳細の協議が順調に進んでいる」と説明。JV設立に向けた準備費用として約100億円を2026年度通期見通しに追加で織り込んだことも明らかにしていた。

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