チーズスライサーや計算機を扱っていたIBMは、コンピュータ/PC市場に参入し、「帝国」と呼ばれるまでに成長した。今でこそ大規模な人員削減を行っている同社だが、コンピュータ業界における軌跡は、“帝国”と呼ばれるにふさわしい。
IBMは2013年の年次会計報告の発表で、技術変革の実績をアピールした一方で、業績については同社が思い描いていた通りではないと認めた。
IBMのCEO兼チェアマンであるGinni Rometty氏は、年次会計報告書に寄せた文書の中で、「2013年がIBMにとって重要な変革の年であったことは間違いないが、業績面では当初の期待に沿うものではなかったことを認めなくてはならない」と述べた。
話題となったのは、同社の人員削減のニュースであった。IBMは2013年初めから大規模な人員削減を実施していて、最終的にはインドやブラジル、欧州において1万5000人の従業員が失業するとみられる(関連記事:IBM、インドで大規模な人員削減を実施)。
同時に、IBMは設立後1世紀以上にわたって幾度も変貌を遂げてきた企業でもある。例えば、プリンタを手掛けるLexmarkは、IBMのプリンタ/プリンタサプライヤ部門を1991年に分社化して設立された企業である。また、IBMは2014年1月、ローエンドサーバ事業をLenovoに売却することを発表したが、チップ事業も売却するのではないかといううわさも絶えない。このように、IBMは事業を立ち上げては売却することを繰り返してきた。
今回のフォトギャラリーでは、IBMがその輝かしい歴史の中で遂げてきた変革と変貌のハイライトを紹介しよう。
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