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Android OSの断片化が進む中国スマホ、セキュリティの課題が浮き彫りにビジネスニュース 業界動向(2/3 ページ)

» 2015年03月25日 09時30分 公開
[Junko YoshidaEE Times]

Xiaomiへの指摘がきっかけに

 この問題に注目が集まるきっかけとなったのは、米国のサンフランシスコに拠点を置くセキュリティ企業Blueboxが、2015年3月5日に発表したリポートの中で、「Xiaomi(シャオミ)のスマートフォン『Mi 4』には、マルウェアがプリインストールされている」と発表したことだ。Blueboxは、Tenaya CapitalのAndreessen Horowitz氏とAndreas Bechtolsheim氏が設立した企業である。

 Blueboxが最初に発表したリポートによると、XiaomiのMi 4は、人気の高いベンチマークアプリが改ざんされた状態のものをプリインストールして出荷されていたとしている。また、Xiaomiが独自開発した識別アプリには、その端末がXiaomiの正規品であると表示されていたという。

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 ところがBlueboxは、このリポートを発表した2日後に、調査対象として使っていたMi 4が極めて精巧な偽造品であったことを認めた。

 しかし、セキュリティ専門家でさえだまされて偽造品を正規品として取り扱い、誤ったリポートを発表しまったという事実に変わりはない。今回の件については、内容そのものが非常に興味深い。

 Blueboxの信用を揺るがしかねないような出来事ではあったが、エレクトロニクス業界にとっては、増加の一途をたどる中国製スマートフォンに一体何が起こっているのかを知る上で、貴重な洞察力を得られたのではないだろうか。

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