電子情報技術産業協会(JEITA)は、2015年9月の日本メーカーによる電子部品の世界出荷額を発表した。世界出荷額は前年同月比10.0%増の3746億円となり、受動部品、接続部品などが前年同月比と比べて伸びた。品目別では、高周波部品が前年同月比71%増の568億円と伸びが著しい。
電子情報技術産業協会(JEITA)は、2015年9月の日本メーカーによる電子部品の世界出荷額を発表した。それによると、出荷額は前年同月比10.0%増の3746億円となった。
品目別では、受動部品が前年比5.6%増の1243億円、接続部品が3.9%増の950億円、変換部品が前年比2.6%増の730億円、その他電子部品が前年比36.7%増の822億円と、それぞれ伸びている。特徴的なのは、トランスが8月に続いて減少し、前年同月比4%減の35億円となっている。電源部品も前年同月比6%減の253億円だ。また、高周波部品は2015年5、6、7、8月に引き続き大きく伸び、前年同月比71%増の568億円である。
電子部品出荷額(億円) | ||||||||
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金額 (億円) |
前年比(%) | 金額 (億円) |
前年比(%) | 金額 (億円) |
前年比(%) | |||
世界計 | 3463 | 113 | 3375 | 114 | 3746 | 110 | ||
(日本) | 813 | 99 | 729 | 99 | 811 | 96 | ||
品目別 | 受動部品 | 全体 | 1152 | 109 | 1096 | 107 | 1243 | 105 |
コンデンサ | 786 | 109 | 742 | 105 | 845 | 105 | ||
抵抗器 | 126 | 105 | 117 | 105 | 122 | 99 | ||
トランス | 39 | 103 | 31 | 97 | 35 | 96 | ||
インダクタ | 197 | 117 | 201 | 117 | 238 | 111 | ||
その他 | 4 | 91 | 3 | 86 | 3 | 81 | ||
接続部品 | 全体 | 931 | 110 | 914 | 113 | 950 | 103 | |
スイッチ | 429 | 118 | 418 | 121 | 439 | 113 | ||
コネクタ | 497 | 105 | 491 | 108 | 506 | 97 | ||
その他 | 4 | 69 | 4 | 77 | 4 | 78 | ||
変換部品 | 全体 | 744 | 110 | 710 | 108 | 730 | 102 | |
音響部品 | 185 | 107 | 185 | 111 | 193 | 113 | ||
センサー | 317 | 98 | 301 | 99 | 310 | 95 | ||
アクチュエータ | 241 | 135 | 223 | 121 | 225 | 104 | ||
その他の電子部品 | 全体 | 635 | 126 | 654 | 137 | 822 | 136 | |
電源部品 | 242 | 100 | 239 | 105 | 253 | 94 | ||
高周波部品 | 392 | 151 | 414 | 165 | 568 | 171 | ||
出典:JEITA |
地域別の出荷額では、中国が前年同月比18%増の1538億円、米州が16%増の322億円、欧州が11%増の329億円、アジアは8%増の749億円とそれぞれ大きく伸びている。日本は2015年7月から3カ月連続で減少となり、前年同月比4%減の811億円となった。
本統計は、「電子部品企業のグローバル動向調査」をもとに作成された。参加70数社から提出された、連結ベース(グループ間取引調整後)の出荷額データをとりまとめており、地域に関するデータは、原則として該当部品が消費される地域への出荷になる。なお、合計値は単位未満切り捨てのため、一致しない場合がある。
【過去の国内メーカーによる電子部品の世界出荷統計はこちらから】
・8月の世界出荷額、高周波部品が前年比65%増へ
・7月の国内電子部品メーカー出荷、前年比13%増
・2015年6月の電子部品出荷額、前年同月比12.8%増へ
・2015年5月の世界出荷額、高周波部品が前年比35%増
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