電子情報技術産業協会(JEITA)は、2015年6月の日本メーカーによる電子部品の世界出荷額を発表した。世界出荷額は前年同月比12.8%増の3324億円となり、受動部品、接続部品などが前年と比べて伸びた。品目別では、アクチュエータが前年比39%増の222億円と伸びが著しい。
電子情報技術産業協会(JEITA)は2015年8月31日、2015年6月の日本メーカーによる電子部品の世界出荷額を発表した。それによると、出荷額は前年同月比12.8%増の3324億円となった。
品目別では、受動部品が前年比14.0%増の1142億円、接続部品が12.6%増の927億円、変換部品が前年比11.7%増の697億円、その他電子部品が前年比12.2%増の556億円と、それぞれ伸びている。
受動部品は、トランスが2015年5月に前年比7%減の93億円と減少したが、2015年6月はどの部品も出荷額は伸びている。接続部品ではスイッチが前年比18%増の410億円。変換部品では、アクチュエータが他のどの部品よりも対前年比で出荷額が伸び、前年比39%増の222億円となっている。その他の電子部品にある高周波部品は、2015年4月・5月に引き続き出荷額が大きく伸び、前年比25%増の313億円だ。最も大きい金額を占めたのは、コンデンサで前年比13%増の774億である。
電子部品出荷額(億円) | ||||||||
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金額 (億円) |
前年比(%) | 金額 (億円) |
前年比(%) | 金額 (億円) |
前年比(%) | |||
世界計 | 3255 | 111 | 3098 | 109 | 3324 | 112 | ||
(日本) | 757 | 100 | 728 | 96 | 807 | 102 | ||
品目別 | 受動部品 | 全体 | 1109 | 109 | 1064 | 109 | 1142 | 114 |
コンデンサ | 749 | 108 | 724 | 108 | 774 | 113 | ||
抵抗器 | 124 | 109 | 118 | 106 | 126 | 109 | ||
トランス | 39 | 104 | 35 | 93 | 39 | 102 | ||
インダクタ | 192 | 118 | 181 | 119 | 197 | 123 | ||
その他 | 4 | 116 | 4 | 88 | 4 | 91 | ||
接続部品 | 全体 | 893 | 112 | 859 | 109 | 927 | 112 | |
スイッチ | 394 | 117 | 378 | 114 | 410 | 118 | ||
コネクタ | 493 | 110 | 475 | 106 | 511 | 109 | ||
その他 | 5 | 87 | 4 | 65 | 4 | 71 | ||
変換部品 | 全体 | 698 | 111 | 642 | 104 | 697 | 111 | |
音響部品 | 184 | 118 | 176 | 110 | 186 | 120 | ||
センサー | 303 | 99 | 271 | 93 | 288 | 93 | ||
アクチュエータ | 210 | 127 | 194 | 119 | 222 | 139 | ||
その他の電子部品 | 全体 | 553 | 116 | 532 | 115 | 556 | 112 | |
電源部品 | 219 | 97 | 223 | 96 | 242 | 98 | ||
高周波部品 | 333 | 132 | 308 | 135 | 313 | 125 | ||
出典:JEITA |
地域別では、中国が前年比25%増の1242億円となり、2015年4月・5月に引き続き、他の地域と比べて大きく伸びる形となった。米州は前年比13%増の312億、欧州は前年比13%増の313億円、アジアは前年比6%増の653億円とそれぞれ伸びている。日本は2015年5月に唯一減少していたが、前年比2%増の807億円となった。
本統計は、「電子部品企業のグローバル動向調査」をもとに作成された。参加70数社から提出された、連結ベース(グループ間取引調整後)の出荷額データをとりまとめており、地域に関するデータは、原則として該当部品が消費される地域への出荷になる。なお、合計値は単位未満切り捨てのため、一致しない場合がある。
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