ルネサス エレクトロニクスは熊本地震で被災し、4月22日から一部生産を再開した熊本川尻工場の生産能力を5月22日に震災前の水準に復旧するとの見通しを発表した。
ルネサス エレクトロニクスは2016年5月10日、熊本地震で被災した川尻工場(熊本市南区)を5月22日に地震発生前の生産能力水準に復旧させると発表した。同工場は、4月22日から一部工程での生産を再開し、順次、生産規模を拡大している。
ルネサスでは、「余震については予断を許さないものの、現時点において復旧を阻害するような大きな懸案事項がないことから、5月22日に震災前の生産能力に復帰させる目標とした」とコメントしている。
なお、ルネサスの製造委託先の一部にも地震被害が確認されていたが、「サプライヤー、協力会社と協力して復旧作業を急いだ結果、現在では製造委託先全社にて生産が再開されている。震災前の生産能力に早期に復帰させることを目標に復旧に当たっている」という。
熊本地震で被災した半導体工場では、5月9日に三菱電機パワーデバイス製作所熊本(熊本県合志市)が一部生産を再開し、通常生産に向け順次、能力拡大を実施している状況。ソニーのイメージセンサー生産拠点熊本テクノロジーセンター(熊本県菊池郡)については、5月末の一部生産再開を目指し作業が進められている(関連記事:ソニー熊本工場、5月末に前工程ラインで一部再開へ)。
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