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TDKミクロナス、ISO 26262対応ホールセンサーを拡充SENTプロトコルにも対応

TDKミクロナスは、回転角度や直線位置などを高い精度で検出できるデュアルダイのホールセンサー「HAR379x」を発表した。ISO 26262規格に対応しており、自動車や産業機器の用途に向ける。

» 2018年06月12日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]
HAR379xの外観と応用例

 TDKミクロナスは2018年6月、回転角度や直線位置などを高い精度で検出できるデュアルダイのホールセンサー「HAR379x」を発表した。ISO 26262規格に対応しており、自動車や産業機器の用途に向ける。

 HAR379xは、X軸、Y軸、Z軸と3つの磁界を計測する独自の3D HALテクノロジーを採用している。8端子のSOIC8パッケージ内には、それぞれ独立して動作する2つのホール素子が上下に近接して配置され、電気的に絶縁されている。2つの素子はほぼ同じ磁界を測定しており、同期した信号を出力することができるという。

ASIL-B相当の故障検出率

 計測できる角度は360度で、角度誤差は±1.2度@30mTと小さい。磁界の計測範囲は20〜100mT。また、8つの周波数に対応するPWM出力に加え、最新のSENT(Single Edge Nibble Transmission)SAE J2716 rev.2016に対応するデジタル出力をサポートした。故障検出率はSPFM(Single Point Failure Metrics)が90%以上、LFM(Latent Failure Metrics)は60%以上で、ASIL-Bに相当するという。使用温度範囲は−40〜150℃である。

 HAR379xの主な用途として、自動車分野ではプッシュ機能を備えたロータリーシフターや後軸ステアリングシステムなどの回転角度検出、クラッチやブレーキペダル、トランスミッションシステム、バルブ位置など直線位置検出などを挙げた。

 HAR379xは、「HAR3795」「HAR3796」「HAR3797」の3製品を用意した。2018年6月よりサンプル出荷を始め、2019年第1四半期(1〜3月)より量産に入る予定である。

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