テクダイヤは、現行製品に比べて3倍以上の長寿命を可能とする「水晶デバイス用ダイヤモンドピンセット」を開発した。
テクダイヤは2018年8月、「水晶デバイス用ダイヤモンドピンセット」を開発し、発売すると発表した。現行製品比べて寿命期間を3倍以上に延ばすことが可能になるという。
水晶デバイスの製造工程では、水晶デバイスを速やかにつまみ上げるため、ピンセットが用いられている。ところがピンセットの先端はすぐに摩耗する。現行のセラミック製ピンセットだと、約2週間で交換する必要があるという。このため、摩耗に強く静電気も通さないピンセットの要求が高まっていた。
同社が開発したダイヤモンドピンセットは、金属の先端に絶縁物のダイヤモンドを装着している。これによって、耐摩耗性が高まりピンセットの交換時期を、従来に比べて3倍以上も長くすることができるという。静電気による素子の破壊も防ぐことが可能である。
水晶デバイス製造用装置に装着されるピンセットは、各社によってさまざまな形状である。同社は、設置済みの装置でも利用できるよう、装置に合わせたカスタム品の製造にも対応することにしている。
同社は、工業用ダイヤモンド販売の商社からスタート。現在は、セラミック応用や精密機械加工、ダイヤモンド加工などをコア技術とした製品を手掛けている。
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優れた周波数温度特性を実現、NDKのTCXO
天体引力による地球の変形を捉える水晶センサー
厚み加工精度2nmで1008サイズ水晶振動子を製品化
厚みは従来の半分以下、大真空の水晶デバイス
金沢大など、ダイヤの高速異方性エッチング技術を開発Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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