NECが展示したのは、カメラと5G通信機能を搭載したスマート街灯だ。カメラで撮影した通行人の画像から、性別と年齢も推測する。NECの説明担当者は、「防犯目的以外に、例えば商店街ではどの時間帯にどんな客層が多いのか、といったデータ解析ができる。それによって、店頭に並べる商品を変えるなど、販売戦略を立てることができる」と説明する。その他、避難経路を表示するなど、防災用途でも使えるという。
「性別や年齢だけのデータを送信するなら、LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークも使用できる。だが、4Kカメラを搭載した場合、映像の伝送は5Gでないと難しい」(説明員)
東京都港区の六本木商店街では、このスマート街灯を使った実証実験が行われている。その結果、以前は“外国人男性が最も多い”と思われていた時間帯が、実は”20代女性が最も多い”ことが分かったという。
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