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モバイル通信でミリ波は使える、Qualcommが強調既に対応スマホも(1/2 ページ)

「5G(第5世代移動通信)は、モバイルのアプリケーションを超えてあらゆる分野に広がる」――。Qualcommの4G/5G担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのDurga Malladi氏は、クアルコムジャパンが2019年5月24日に開催した記者説明会で、このように強調した。

» 2019年05月27日 15時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
QualcommのDurga Malladi氏

 「5G(第5世代移動通信)は、モバイルのアプリケーションを超えてあらゆる分野に広がる」――。Qualcommの4G/5G担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのDurga Malladi氏は、クアルコムジャパンが2019年5月24日に開催した記者向けの5G戦略説明会で、このように強調した。

 2019年4月に米国と韓国が相次いで商用サービスを開始した5Gは、Qualcommが独自に行った調査によると、2035年までに12.3兆米ドルの市場規模に成長する見込みだという。

 Malladi氏は、「5Gでは2019年の最初のフォーカスはモバイルブロードバンドになる。4G(第4世代移動通信)の初期段階と比べて決定的に異なると感じるのが、スケールの大きさだ。4Gでは、4G対応の端末をすぐに投入したメーカーの数も少なかったが、5Gでは既に6つの地域にまたがって導入あるいは導入準備が進んでいて、5G対応端末の数も多い」と述べる。「しかも、当初は一つの周波数帯でFDD(周波数分割多重方式)のみを使っていた4Gに比べ、5Gでは、周波数帯も6GHz帯以下(サブ6)やミリ波を使い、FDDやTDD(時分割多重方式)も使うなど、さまざまな技術を駆使しながら立ち上がっていることも特長的だ」と、同氏は続ける。

左=5Gは巨大なスケールにまたがって導入が進む/右=さまざまなメーカーが5G端末を発表している(クリックで拡大)

なぜ5Gが必要なのか

 Malladi氏は、「ただ、現在のモバイル通信では4Gでもギガビット/秒(Gbps)レベルのスループットに達している中で、なぜ5Gが必要なのか、ということをよく聞かれる」と述べる。同氏はこれについて、「5Gのポイントとして、平均的なスループットとセルエッジでのスループットが向上することが挙げられる。シミュレーションと実際の現場で得た結果では、動画などのコンテンツのダウンロード速度やダウンロード時の遅延、ストリーミング時の動画の画質が、4Gに比べて格段に向上する。こうなると、モバイルにおけるユーザー体験は劇的に変わるだろう」と説明する。

コンテンツをダウンロードする際の速度や遅延が圧倒的に向上する。4Gでは、通信速度の都合でオリジナルのフォーマットで見られなかった動画も、95%のユーザーが最大ビットレートで視聴できるようになるという(クリックで拡大)

 さらに、ビット当たりのコストも下がると強調する。「平均的なスループットが上がるということは、ネットワークの容量も増加するということ。つまり、通信事業者は4Gよりも低いビット単価でネットワークを提供できることになる。こうした状況から、5Gでは無制限のデータプランが広がっていくと期待している」(Malladi氏)。5G端末についても、中国のスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)が、スペイン・バルセロナで2019年2月に開催された「MWC 2019」で599ユーロの5Gスマートフォンを発表したことに言及し、メーカーによって価格差はあれど、懸念されているほど高価にはならないのではないか、との見解を示した。

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