2019年の半導体製造装置販売額は、2018年に比べて約18%減少するが、2020年には再びプラス成長に回復する見通し――。SEMIが2019年年央の世界半導体製造装置市場予測を発表した。
SEMIは2019年7月10日(米国時間)、2019年年央の世界半導体製造装置市場予測を発表した。2019年の半導体製造装置(新品)販売額は、2018年に比べて約18%減少するが、2020年には再びプラス成長に転じる見通しだ。
今回の年央市場予測は、SEMIの「World Fab Forecastデータベース」と製造装置メーカーの見解に基づいてまとめた。これによると、半導体製造装置の販売額は、2018年に過去最高の645億米ドルを記録した。ところが2019年は、足元の設備投資抑制や、不確実性の増大などの影響もあり、前年比18.4%減の527億米ドルと落ち込む。一方、2020年の市場規模は588億米ドルに回復する予測で、前年比11.6%の成長を見込んでいる。
2019年の市場を装置カテゴリー別に予測した。ウエハープロセス処理装置市場は2018年に比べて19.1%減少し、422億米ドルとなる。ファブ設備装置やウエハー製造装置などその他の前工程装置は4.2%増の26億米ドルを見込む。組み立ておよび、パッケージング装置は22.6%減少し31億米ドル、テスト装置は16.4%減少の47億米ドルとなる見通しだ。
地域別では、首位が入れ替わると予測した。2019年に21.1%の伸びを予想する台湾が、123億1000万米ドルとなり、韓国と中国を抜き最大規模となる。2位は中国で116億9000万米ドル。韓国は設備投資の抑制などにより、需要が大きく落ち込む。北米は8.4%の成長となり、市場規模では4番目となる。日本は61億4000万米ドルで、2018年実績に対し大きく落ち込む公算だ。
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年予測 | 2020年予測 | |
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韓国 | 7.69 | 17.95 | 17.71 | 9.22 | 11.75 |
中国 | 6.46 | 8.23 | 13.11 | 11.69 | 14.5 |
台湾 | 12.23 | 11.49 | 10.17 | 12.31 | 11.55 |
日本 | 4.63 | 6.49 | 9.47 | 6.14 | 8.98 |
北米 | 4.49 | 5.59 | 5.83 | 6.32 | 5.19 |
その他地域 | 3.55 | 3.2 | 4.04 | 3.22 | 3.47 |
欧州 | 2.18 | 3.67 | 4.22 | 3.79 | 3.35 |
合計 | 41.23 | 56.62 | 64.55 | 52.69 | 58.79 |
※数字を丸めているため、合計が一致しない場合がある (出典:SEMI、2019年7月) |
SEMIは、2020年の装置市場についても予測した。特に中国は、メモリ投資の新規プロジェクトなどもあり、145億米ドルの規模を予測。地域別では台湾を抜いて首位となる。韓国も117億5000万米ドルまで回復する見通し。日本は46.4%増加し89億8000万米ドルと予測した。
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