今回は、米Seagate Technologyの2020年会計年度第1四半期(2019年7〜9月期)の業績を紹介する。同四半期の売上高は25億7800万米ドルで、2四半期連続で増加した。
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Western Digital(以降はWDと表記)と米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はWDが2019年10月30日、Seagateが11月1日である。そこで前回と今回は、WDとSeagateの四半期業績を続けてご報告している。前回はWDの四半期業績をご説明した。今回はSeagateの四半期業績をご紹介する。
Seagateの会計期間もWDと同様に7月から始まり、6月を決算月とする。11月1日にSeagateが発表したのは2019年7月〜9月の四半期業績で、会計年度では「2020会計年度第1四半期」となる。
2020会計年度第1四半期(2019年7月〜9月期)の売上高は前年同期比14%減、前四半期比8.7%増の25億7800万米ドルである。前の四半期(2019年4月〜6月期)に続いて、前四半期比の売上高を増やした。記憶容量重視型のHDD製品が好調で、16TBと業界では最大容量のニアラインHDDに対する需要が強かったとする。
2020会計年度第1四半期(2019年7月〜9月期)の営業利益(GAAPベース)は前年同期比46%減、前四半期比18%減の2億7300万米ドルである。粗利益率(GAAPベース)は26.0%で、前四半期から0.3ポイント低下した。売上高営業利益率(GAAPベース)は10.6%である。前四半期に比べて3.4ポイント減と、かなり下がっている。
Seagateの製品別売り上げは、「HDD製品」と「その他(エンタープライズ・データ・ソリューションやSSD製品など)の製品」に分けられる。売り上げのほとんどを占めるのは、HDD製品である。
2020会計年度第1四半期(2019年7月〜9月期)に「HDD製品」の売り上げは前年同期比15%減、前四半期比8.4%増の23億9000万米ドルとなった。2四半期連続で、前の四半期を上回った。
なおWestern Digital(WD)の2019年7月〜9月期におけるHDD製品の売り上げは24億800万米ドルだったので、前の四半期にHDDシェア(金額ベース)トップだったSeagateはその座をWDに明け渡したことになる。
2020会計年度第1四半期(2019年7月〜9月期)に「その他(エンタープライズ・データ・ソリューションやSSD製品など)の製品」の売り上げは前年同期比1.1%減、前四半期比12.6%増の1億8800万米ドルとなった。3四半期振りに、前の四半期に比べて売上高が増加した。
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