テクトロニクスは、手動でチューニング作業をしなくても、正確なパルスを出力できるパルサー/システム・ソースメーター「2601B-PULSE型」を発表した。
テクトロニクスは2020年4月、手動でチューニング作業をしなくても、正確なパルスを出力できるパルサー(パルス発生器)/システム・ソースメーター「2601B-PULSE型」を発表した。自動運転車でキーデバイスとなるLiDAR向け垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)の評価などに向ける。
2601B-PULSE型は、高速電流パルサーと、ケースレー製システム・ソースメーター「2601B型」で利用できる電流電圧の印加/測定機能を一台に統合した計測器。2601B-PULSE型のパルス機能をサポートする機器制御ソフトフェア「Kickstartバージョン2.3」も出荷されている。
2601B-PULSE型の大きな特長は、「PulseMeter」技術を搭載していることだ。最大3μHまでの負荷変動であれば、出力を手動で調整することなく、最大10Aの電流で最小10マイクロ秒の電流パルスを印加することができる。デバイスの自己発熱を最小限に抑えることで、誤測定やテスト機器の破損を防ぐことにもなるという。
他社製品などではパルスのオーバーシュートやアンダーシュートを最小化するため、手動でチューニング作業を行わなければならないが、2601B-PULSE型はこうした複雑な作業を省くことができるという。
2601B-PULSE型の価格(税別)は159万円。VCSELやLEDのテストをはじめ、半導体デバイスの特性評価、サージ保護テストなどの用途に向ける。
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