プリント配線板の製造工程では、外形寸法が50cm×60cmといった巨大なワークパネルで複数のプリント配線板を一括して処理する。有機樹脂のプリント配線ワークパネルを使った一括処理は、製造コストが低いという大きな利点を備える。しかし配線ピッチは狭くても100μm〜10μmであり、高密度化には限界がある。
一方、シリコン(Si)やガラスなどのウエハーを基板とする部品内蔵基板(「ウエハーレベル部品内蔵基板」)は配線ピッチで10μm以下を容易に実現できる。ただし製造コストが非常に高くつく。このため、パネルレベルに近い製造コストで、ウエハーレベルに相当する微細な配線を形成可能な配線板技術(基板技術)が求められている。
(次回に続く)
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