そこでEUVリソグラフィでレジストに平行配線群のパターンを形成したあとで、レジストを配線ではなく、DSAリソグラフィの下地層のパターン形成に使うことを考える。こうすると、例えばピッチが26nmの平行配線パターンを形成したときに、配線幅のばらつき(LWR)が2.2分の1(45%)に減らせるとする。
またDSAリソグラフィはEUVリソグラフィと組み合わせることで、基本ピッチ(×1ピッチ)と2倍ピッチ(×2ピッチ)の平行配線パターンを一括して作れるとした。例えばPMMA-b-PS-b-PMMAといった共重合高分子を使う。中央のPS部が長く、両端のPMMA部はPS部の半分と短い。直線状に伸びた共重合高分子は2倍ピッチ、真ん中で折り返した共重合高分子は基本ピッチの要素となる。
(次回に続く)
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