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» 2022年04月06日 16時50分 公開

キオクシア、北上工場へのさらなる投資に意欲四日市に匹敵する製造拠点へ(1/2 ページ)

キオクシアは2022年4月6日、NAND型フラッシュメモリの新たな製造拠点「北上工場第2製造棟」(岩手県北上市)の起工式を開催した。同社社長の早坂伸夫氏は「今後も(北上工場を)拡大して四日市に匹敵するような拠点にしたい」と述べた。

[竹本達哉,EE Times Japan]

 キオクシアは2022年4月6日、NAND型フラッシュメモリの新たな製造施設になるキオクシア岩手 北上工場第2製造棟(岩手県北上市/以下、K2棟)の起工式を行った。2023年の建屋完成、稼働を目指す。同社社長の早坂伸夫氏は起工式後の会見で「今後も(北上工場を)拡大して四日市に匹敵するような拠点にしたい」と述べた。

キオクシア岩手 北上工場第2製造棟(K2棟)の完成予想図[クリックで拡大] 出所:キオクシア

 K2棟は、2019年10月に完成し96層3次元NANDフラッシュを生産している北上工場第1製造棟(以下、K1棟)の東側隣接地に建設される。建設地は、K1棟稼働後に北上市から拡張用地として取得した約13.6万m2の土地の一部で、2021年春から整備工事を実施してきた。K2棟の建屋面積は約3万1000m2。建屋面積はK1棟の約4万m2に比べ小さいが、7階建てとし、5階建て2層構造のK1棟とほぼ同じ規模になる模様で、北上工場の生産能力はおおよそ2倍になるとみられる。なお、延床面積や生産能力の詳細については非公表。

キオクシア岩手 北上工場の全景。写真右の大きな建物が第1製造棟(K1棟)。写真左の造成された敷地に第2製造棟(K2棟)と管理棟が建設される [クリックで拡大] 出所:キオクシア

最先端設備を導入し162層3D NAND生産へ

 K2棟には「最先端の設備を導入し、最先端の製品を作る」(早坂氏)との方針で、162層の3D NANDフラッシュ「第6世代 BiCS FLASH」以降の製品を製造する。人工知能(AI)を活用した生産システムの導入などを推進し、K1棟を含めた北上工場全体での生産性、品質の向上を狙うとする。また、四日市工場(三重県四日市市)とも情報共有などの面で連携する。

キオクシア 社長 早坂伸夫氏

 K1棟とK2棟は連結する構造になる。起工式後に開かれた記者会見で早坂氏は「第7製造棟(Y7棟)を建設している四日市工場は、製造棟が連携し大きな1つの工場になっている。北上工場についてもK1棟とK2棟は連結し、四日市工場でわれわれが培ってきたノウハウを活用し、効率的な製造を実施していく」(早坂氏)という。

 キオクシアは、K1棟や四日市工場(三重県四日市市)などにおいて生産設備、運営については、Western Digital(ウエスタンデジタル/以下、WD)と共同で実施している。K2棟についても、WDとの共同投資、共同運営を前提にして協議を進めている。

 製造設備の導入について早坂氏は「市況を見ながら、小まめに投資していく」とし詳細なスケジュールは明かさなかったが「これまでの経験から、数年以内にはフル稼働になるだろう」とした。

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