トレックス、韓国SKとパワー半導体事業協業で基本合意:SiCデバイス開発を強化
トレックス・セミコンダクターは2022年12月12日、韓国SKグループのYESPOWERTECHNIXと化合物半導体を主軸にしたパワー半導体事業について、戦略的協業の基本合意を締結したと発表した。トレックスは、協業によりSiCデバイスの開発強化/ラインアップ拡充を進めていくとしている。
トレックス・セミコンダクターは2022年12月12日、韓国SKグループのYESPOWERTECHNIX(以下、YPTX)と化合物半導体を主軸にしたパワー半導体事業について、戦略的協業の基本合意を締結したと発表した。
YESPOWERTECHNIXのSiC MOSFET(ウエハー)およびSiC SBD[クリックで拡大] 出所:トレックス・セミコンダクター
YPTXは、韓国SKグループの戦略的投資部門であるSKの子会社。SiCダイオード、SiC MOSFETおよびモジュールを含むSiCパワー半導体を専門としており、設計から製造まで一貫して手掛けている。同社は、本社に加え韓国内に研究所および製造ラインを保有しており、150mmSiCウエハーを年間数万枚規模で生産、SiCデバイスの製造/販売およびファウンドリー事業を展開しているという。
両社は、今回、パワー半導体事業の戦略的協業について(1)両社ブランド製品の購入および再販の相互協力、(2)両社が保有するリソース(人材、試験・製造設備)の有効活用、(3)製品の共同開発、(4)両社製品のCo-marketingおよび販売協力の4項目における基本合意を締結をしたとしている。
トレックスは、子会社のフェニテックセミコンダクターとパワー半導体デバイスの開発を行っており、今回の協業によってSiCデバイスの開発強化/ラインアップ拡充を進めていくとしている。
- Li電池用の超小型マルチファンクション充電IC
トレックス・セミコンダクターは2022年5月27日、充放電制御機能に加え、充電/電池電圧モニター、ワイヤレス給電対応などさまざまな機能を搭載したリチウムイオン電池用小型充電IC「XC6810シリーズ」を発表した。同日より発売しており、小型化が進むウェアラブル機器やIoTセンサー向けなどをターゲットに「数年後には年間50万個の販売を目指す」としている。
- 消費電流400nAのPWM/PFM制御昇圧DC-DCコンバーター
トレックス・セミコンダクターは2022年4月、消費電流を400nAにまで低減させ、軽負荷時の効率を大幅に改善したPWM/PFM制御昇圧同期整流DC-DCコンバーター「XC9145シリーズ」を開発したと発表した。低消費電力化が進むSoCやマイコンに対応し、IoT機器などシステム待機時の割合が大きい機器の消費電力を大幅に削減することが可能という。
- 車載向けコイル一体型DC-DCコンバーターを拡充
トレックス・セミコンダクターは、コイル一体型DC-DCコンバーター製品「“micro DC/DC”」として、車載信頼性規格「AEC-Q100」に準拠した18V動作の「XDL603/XDL604」シリーズを新たに開発、販売を始めた。
- 理想ダイオード機能搭載ロードスイッチIC、トレックス
トレックス・セミコンダクターは2021年7月5日、理想ダイオード機能搭載ロードスイッチIC「XC8110/XC8111シリーズ」を発表した。逆流防止に使用される一般的なショットキーバリアダイオード(SBD)の約20分の1のV▽▽F▽▽を実現すると同時に、電流制限や熱監視機能も搭載している。
- 入力電圧が広くて高効率な小型昇圧コンバーター
トレックス・セミコンダクターは2021年5月、入力範囲が1.3〜16Vと広く、パッケージサイズが1.8×2.0×0.6mmと小さい1Aドライバ内蔵同期整流昇圧DC/DCコンバーターIC「XC9143/XC9144シリーズ」を発売した。
- 車載向けコイル一体型DC-DCコンバーターを拡充
トレックス・セミコンダクターは、コイル一体型DC-DCコンバーター製品「“micro DC/DC”」として、車載信頼性規格「AEC-Q100」に準拠した18V動作の「XDL603/XDL604」シリーズを新たに開発、販売を始めた。
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