ローム、TSMCライセンス受けGaN一貫生産へ 27年目標 : 浜松工場に技術移管
ロームは2026年2月26日、TSMCと窒化ガリウム(GaN)技術のライセンス契約を締結し、GaNパワーデバイスの一貫生産体制をグループ内で構築すると発表した。TSMCのGaNファウンドリー事業撤退を受けてのことで、2027年中の生産体制構築を目指す。
ロームは2026年2月26日、TSMCと窒化ガリウム(GaN)技術のライセンス契約を締結し、GaNパワーデバイスの一貫生産体制をグループ内で構築すると発表した。同社が有する開発・製造技術と、TSMCのプロセス技術を融合し、自社での供給能力を強化するという。
ロームは2024年12月に、TSMCと車載GaNに関するパートナーシップを締結するなど、GaNパワーデバイスの開発でTSMCと連携してきた。今回の発表は同パートナーシップを進化させたもので、ライセンス契約を締結のうえ、TSMCのプロセス技術をローム浜松工場(静岡県浜松市)に移管し、2027年中の生産体制構築を目指すとしている。
車載GaNに関するパートナーシップは、技術移管の完了をもって段階的に解消するが、TSMCとの電源システムの高効率化、小型化に向けた連携は引き続き強化するという。
TSMCは2027年7月までに、GaNファウンドリー事業から撤退することを決定している。これを受けたロームは、2026年2月4日の決算発表会で、TSMCのGaN技術ライセンスを取得し、650V GaNパワーデバイスを自社生産する考えを明かしていた。
ロームが通期予想を再び上方修正、純利益100億円に
ロームが2025年度通期の業績予想を上方修正した。売上高は前回予想比200億円増の4800億円。営業利益は同10億円増の60億円、純利益も同10億円増の100億円と見込む。前年同期比では売上高が7.0%増になる他、営業利益、純利益はそれぞれ400億円、500億円の赤字からの黒字転換になる。
ローム、パワー半導体製造でインドのタタと協業
ロームとTata Electronics(タタ・エレクトロニクス)は、半導体事業において戦略的パートナーシップを締結した。インド市場において半導体デバイスの製造や販売チャンネルなどの機能を融合することで、半導体産業における日印関係をさらに強化していく。
TSMCのGaN撤退は「ものすごく大きな痛手」、ローム社長
ローム社長の東克己氏は2025年11月6日、TSMCのGaNファウンドリー事業撤退の決定について「われわれにとって非常に痛い、大きな痛手だ」と言及。生産移管先についてはTSMC傘下のVanguard International Semiconductorと協議していることに触れつつ、現在も社内/協業を含めたさまざまな可能性を検討している段階だと説明した。
TSMCがGaN事業撤退へ、ロームは「さまざまな可能性を協議」
TSMCが2027年7月までにGaNファウンドリー事業から撤退すると決定した。同社と協業するロームは「協業体制の維持、深化に向けて、引き続き互いの強みを融合させることで市場/顧客ニーズに適切に対応していく」と述べている。
TSMCが傘下VISにGaN技術ライセンス付与、28年に生産開始
TSMC傘下の台湾ファウンドリー企業Vanguard International Semiconductorが、TSMCと650Vおよび80V窒化ガリウム(GaN)技術に関するライセンス契約を締結した。開発は2026年初頭に開始し、2028年上半期に生産開始する予定だ。
GlobalFoundries、TSMCのGaN技術ライセンスを取得
GlobalFoundriesが、TSMCと650Vおよび80Vの窒化ガリウム(GaN)技術に関するライセンスの供与を受ける契約を締結した。GFは米国の工場に技術を導入。開発は2026年初頭に開始し、同年後半には生産を開始する予定だ。
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