メディア

タイミングデバイスの「限界突破」、MEMS振動子内蔵のクロックジェネレーター実装面積や設計期間を大幅削減(2/2 ページ)

» 2024年06月04日 13時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
前のページへ 1|2       

クロック事業の拡大を狙うSiTime

 2003年に設立されたSiTimeは、振動子、クロックIC、MEMS発振器を扱うファブレス半導体企業だ。同社は過去20年間で5億米ドルを研究開発に投資。タイミングソリューションに必要となる振動子、発振器、PLL、I/O、アナログ回路といった各要素を柔軟に統合する「クロック・システム・オンチップ(Clock system on Chip:ClkSoC)」を開発してきた。

SiTimeが設計を手掛けるシリコンMEMS、プログラマブルアナログおよびシステム SiTimeが設計を手掛けるシリコンMEMS、プログラマブルアナログおよびシステム。シリコンMEMSはBosch、プログラマブルアナログはTSMC、システムはASEあるいはCarsemが製造を担当している[クリックで拡大] 出所:SiTime

 売上高の大半を占めるのは発振器だが、データセンターなどにおける高精度タイミングデバイスへの需要増を見据え、「今後はクロックIC事業も拡大していく」とSevalia氏は述べる。

SiTimeが手掛ける3つの製品カテゴリーの市場規模およびSAM(Serviceable Available Market) SiTimeが手掛ける3つの製品カテゴリーの市場規模およびSAM(Serviceable Available Market)[クリックで拡大] 出所:SiTime

 「SiTimeはタイミング製品のシリコン化に貢献したと自負している。エレクトロニクス業界においてインテリジェント化とコネクテッド化が進む中、どのような環境においても、正確かつ信頼性の高いクロック信号を提供することが重要になる」(Sevalia氏)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.