VESA(Video Electronics Standards Association)は2024年10月21日、記者説明会を開催し、DisplayPort関連規格の最新情報を紹介した。
DisplayPortなど映像規格関連の標準化団体であるVESA(Video Electronics Standards Association)は2024年10月21日、記者説明会を開催し、DisplayPort関連の最新規格などを説明した。VESAが日本国内で記者説明会を開催するのは2019年以来、5年ぶりとなる。
VESAは2024年時点で340近い会員企業が存在する。過去10年間で会員が著しく増加した。とりわけ増えたのがアジア企業の会員で、現在は全会員のうち68%をアジア企業が占めている。VESAはその背景について、主に中国や台湾の半導体メーカーやOSATメーカーなどが増加したからだと分析する。
VESAでCompliance Program Managerを務めるJim Choate氏は、DisplayPortの採用は、現在も増え続けていると強調する。「VESAの規格はさまざまな市場に波及し使われている。車載分野での採用も増えてきた」(同氏)。特にけん引役になっているのが、USB Type-Cコネクター経由でDisplayPort準拠の映像を出力できる「DisplayPort Alt Mode on USB Type-C」などだ。USB4ではDisplayPort対応が必須になっていることも、DisplayPort市場を後押しするという。
2024年1月には最新となる「DisplayPort 2.1a」を発表。2022年10月に発表された「DisplayPort 2.1」のマイナーアップデートで、UHBR(Ultra High Bit Rate)ケーブル規格が「「DP40」から「DP54」にアップデートされ、長さ2mのパッシブケーブルで最大4レーンのUHBR13.5リンクレート(最大54ギガビット/秒のスループット)をサポートできるようになる
Choate氏は、VESAの会員企業が参加できるプラグテストイベントをハワイと台湾で開催したと報告。特に、台湾では参加企業が過去最多だったと述べ、VESA規格への関心度の高まりや普及拡大を強調した。
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