そして2024年9月に新しく発表されたのが高精度測距機能のチャネルサウンディングだ。位相ベース測距(PBR:Phase-Based Ranging)に基づき、10cm単位の測距精度を実現する。
ワイヤレスネットワークへの攻撃を想定した多層セキュリティ対策を備えていて、紛失防止やデジタルキーに利用できる。製造現場で危険の生じうる設備を扱う際、作業者と一定以上の距離が空いている場合にのみ設備を作動させるといった使い方も可能だ。
Bluetooth SIGメンバー企業がスマートフォンの試作機を用いて行った性能試験によると、最大100mの距離で±20cm、5mでは±10cmの精度が確認できたという。1mの距離では誤差はゼロだった。これは規格確定前の試験結果であるため、Bluetooth SIGは今後より高精度になっていくことが期待できるとしている。
今後もBluetoothの新機能が多数実装を控えている。2025年にはヒューマンインタフェースデバイス向け超低遅延技術を公開予定だ。それ以降にはワイヤレスオーディオの性能向上や高周波数帯域対応も計画しているという。
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