次は事業部門(Business Unit)別の売上高を見ていこう。Micronは「CNBU(Compute and Networking BU)」(コンピューティングとネットワーキング)、「MBU(Mobile BU)」(モバイル)、「SBU(Storage BU)」(ストレージ)、「EBU(Embedded BU)」(組み込み)の4つの事業部門(BU)を備える。
CNBUは、データセンターとPC、グラフィックス、ネットワークに向けたメモリ製品とメモリモジュール製品を扱う。具体的にはHBM、DDR DRAM、LPDDR DRAM、GDDR DRAMなどで、CXLモジュールとMRDIMMを含む。
CNBUの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の売上高は前四半期(前期)比11%増、前年同期比97%増の50億6900万米ドルである。前四半期に続いて過去最高の売り上げを更新した。全体の売上高に占める割合は54.5%である。HBM製品が前四半期比で50%近い売り上げ増を記録したほか、大容量DRAMと低消費電力DRAMが売り上げを伸ばした。
MBUは、スマートフォンその他のモバイル機器に向けたメモリ製品とストレージ製品を扱う。具具体的にはLPDDR DRAMとNANDフラッシュメモリ、eMMC、UFSなどである。
MBUの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の売上高は前四半期(前期)比45%増、前年同期比2%減の15億5100万米ドルである。顧客が在庫水準を減らしたことと、DRAM需要の高まりが前期比の売り上げ増に寄与した。
SBUはデータセンターとPC、民生に向けたSSDとフラッシュストレージを扱う。具体的にはデータセンター向けのエンタープライズSSDとクラウドSSD、エンタープライズ向けNANDフラッシュメモリ、PC向けのクライアントSSD、民生向けの「Crucial」ブランドSSDなどである。
SBUの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の売上高は前四半期(前期)比4%増、前年同期比7%増の14億5100万米ドルとなった。コンシューマー向け製品の売り上げが伸びた。
EBUは、自動車、産業、民生の組み込み用メモリとストレージを扱う。具体的にはDRAM単体とDRAMモジュール、NANDフラッシュ単体、マネージドNANDフラッシュ、SSD、NORフラッシュメモリなどである。
EBUの2025会計年度第3四半期(2025年3月〜2025年5月期)の売上高は前四半期(前期)比20%増、前年同期比5%減の12億2700万米ドルとなった。
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