村田製作所は、自動車向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)の新製品として、定格電圧やサイズ別に最大の静電容量を実現した7品番の量産を始めた。自動運転(AD)や先進運転支援システム(ADAS)向けシステムにおける高容量化、小型化の要求に応えた。
村田製作所は2026年4月、自動車向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)の新製品として、定格電圧やサイズ別に最大の静電容量を実現した7品番の量産を始めたと発表した。自動運転(AD)や先進運転支援システム(ADAS)向けシステムにおける高容量化、小型化の要求に応えた。
新製品はADやADAS向けIC周辺回路用で定格電圧が2.5〜4Vdcの「低定格電圧MLCC」5品番と、電源ライン用で定格電圧が25Vdcの「中定格電圧MLCC」2品番である。
低定格電圧MLCCとしては、静電容量が100μFや220μFといった高容量タイプなどを拡充した。しかも、100μF品は3216Mサイズで実現した。従来の3225Mサイズ品に比べ、基板占有面積を約36%削減できるという。また、0603Mサイズではこれまで1μFだった静電容量を、新製品では2.2μFへと向上させた。中定格電圧MLCCでも、静電容量1μFの製品を1005Mサイズで実現した。従来の1608Mサイズ品に比べ、基板占有面積を約61%も削減できるという。
車載システムは高性能化、多機能化に伴い、搭載されるIC周辺の高容量化や高密度実装への対応、電源ラインの安定化が求められている。新製品はこれらのニーズに応えて開発した。各品番とも自動車用受動部品に対する信頼性試験規格「AEC-Q200」に準拠している。
AI需要で好調も 村田製作所社長が語る「MLCC依存」脱却の一手
「TSN over 5G」の接続実証「世界初」成功、村田製作所ら
福井にセラコン研究開発の新拠点完成、村田製作所
3225Mサイズで定格電圧1.25kVの積層セラコン、村田製作所
エッジAIカメラを用い製造現場の人手作業を可視化
村田製作所のフィリピン新工場が竣工、MLCC生産能力を増強Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング