NTTデータCCSは「TECHNO-FRONTIER 2026」で、製品の動作音から異常を検知するソリューション「Monone」を紹介した。接触式の専用マイクで周囲の騒音の影響を抑えながら集音し、AIが正常音との違いを分析する。
NTTデータCCSは「TECHNO-FRONTIER 2026」(2026年7月15〜17日、東京ビッグサイト)に出展し、異音検知ソリューション「Monone(モノネ)」を紹介した。モーターなどを搭載した製品の出荷前に行う聴覚官能検査の自動化に向ける。
NTTデータCCSはシステム開発やデータサイエンス事業を手掛けている。Mononeは、製造現場で行われる音による完成品検査を自動化するソリューションだ。
モーターなどを搭載した製品の製造現場では、出荷前に動作音を聞き、異常がないか確認する検査が行われる。こうした聴覚官能検査には、防音室などの専用設備が必要になる場合があるほか、作業者の経験や感覚によって判定結果にばらつきが生じるという課題がある。
Mononeは、専用マイクで取得した音をAIで分析し、正常か異常かを自動的に判定する。AIはNTTデータCCSが開発したものだ。ユーザーは正常な動作音を事前に登録してAIモデルを構築し、正常音からの乖離度を基に判定のしきい値を設定する。検査時に取得した音がしきい値を超えた場合、異常と判定する仕組みだ。正常品だけでAIモデルを構築できるので、不具合品を用意する必要がないことも利点だ。
集音には、製品に直接取り付けて使用する接触式の専用マイクを用いる。製品の金属部分などを伝わる音を直接取得するので、空気中を伝わる周囲の騒音の影響を受けにくい。防音室を設けず、通常の製造現場で検査を行うことも可能だという。
Mononeは製造ラインへの組み込みを想定していて、生産設備を制御するPLC(Programmable Logic Controller)との連携にも対応する。製品の搬入や検査開始、判定結果に応じた振り分けといった一連の工程を自動化できる。
ブース担当者によると、製品1個当たりの検査時間は、対象や検査条件によっては最短3秒程度に抑えられるという。
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