OKIは、AIサーバなどに搭載される大型高密度基板の目視検査時間を約8割削減できる「目視判定AI技術」を開発した。同社が提供する「まるごとEMS」サービスに組み込むことで、AOI(自動光学検査)後に目視で行う検査時間を短縮し、検査精度を高められる。
OKIは2026年6月、AIサーバなどに搭載される大型高密度基板の目視検査時間を約8割削減できる「目視判定AI技術」を開発したと発表した。同社が提供する「まるごとEMS」サービスに組み込むことで、自動光学検査(AOI)後に目視で行う検査時間を短縮し、検査精度を高められる。
プリント基板(PCB)に実装される半導体デバイスは、大型化や微細化、積層化が進む。特にAIサーバ向けPCBでは、搭載される部品が大型化するとともに、端子間隔が数ミクロンという狭ビッチ部品が数多く実装される。このため、はんだ不良の判定が一段と難しくなってきたという。
そこで今回、PCBに部品実装した後、AOI装置で行う良品判定にAI技術を採用した。AOI装置で生じるはんだ不良の誤検出を削減するのが狙い。これにより、検査工程の自動化と効率化が可能となる。具体的には良品データのみを用いてAIに学習させる「実装基板専用AI」を、AOI装置の検査判定プログラムに搭載した。「良品のみ学習」する機能により、変種変量生産にも最適なAI技術となっている。
「はんだ濡れ」「位置ずれ」「欠品」「浮き」という4項目の検査をAIで行うため、短時間で高精度の判定が可能となった。機能に影響しない製造番号やロット番号の違い、印刷のカスレなどは「良品」と判断するプログラムも組み込まれている。
なお、開発した目視判定AI技術は、2026年7月から「まるごとEMS」顧客向け生産ラインに導入していく。
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