SSDの消費電力は、半分以上をフラッシュメモリが占める。PCIeインタフェースのSSDは供給できる電力量が決まっていることもあり、シーケンシャルライト性能は電力制限によって、本来出せるはずの性能を出せずにいる。またPCIe 7.0ではランダムリード性能も同じ状況になると見込まれる。このことから、松寺氏は「SSDをさらに進化させるためには、フラッシュメモリの電力効率を上げることが大事だ」と述べる。
キオクシアは2026年7月から、北上工場(岩手県北上市)で第10世代の3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」の製造を開始するとともに、1Tb(テラビット)TLC(Triple-Level-Cell)製品のサンプル出荷も開始した。第8世代品と比べてビット密度は59%、読み出し電力効率は40%、書き込み電力効率は30%向上している。
これに電力効率を改善した新インタフェースチップを組み合わせることで、パッケージ当たり最大4TBの容量と、第8世代品から読み出し電力効率100%、書き込み電力効率40%の向上を実現した。「電力効率を改善した第10世代BiCS FLASHによって、PCIe 7.0でランダムリードの飽和性能を引き出すことを期待している」(松寺氏)
また第3世代XL-FLASHや、第10世代BiCS FLASHの2Tb QLC品も開発中で、ともに前世代品と比べて読み出し/書き込み性能や電力効率を大きく改善できる見込みだとした。
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メモリ市場が大爆発 「5年の壁」を乗り越えられるかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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