「Apple Watch」の販売が始まった。売れ行きも気になるが、それと同じくらい気になるのが“中身”だ。iFixitが早速分解に挑んでいる。タッチスクリーンコントローラにAnalog Devices(ADI、アナログ・デバイセズ)の「AD7166」が採用されていることが分かった。
モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、「Apple Watch」のX線画像を公開している。単に分解しただけでは見られない内部まで鮮明に見えて、なかなか面白い。また、Chipworksは、Apple Watchの心臓部であるSiP(Silicon in Package)「S1」の搭載部品を公開している。
「Apple Watch」は確かに注目を集めた。だが、スマートウオッチ市場そのものは、いまひとつ盛り上がりに欠けているように見える。腕時計を身に着ける理由は、昔に比べて格段に複雑になっているのだろうか。
2015年4月24日に発売される「Apple Watch」。Appleが同年3月9日(米国時間)に行った新製品発表会では、発売日や価格以外に特に目新しい発表はなく、デモも見たことのあるものばかりだった。Apple Watchがスマートウオッチの主流となれるかどうかは、まだ分からない。
Googleの「Android Wear」を搭載したスマートウオッチの発売が続いている。腕時計で時間を確認する感覚でメッセージを確認できるスマートウオッチは、増加する“歩きスマホ”による事故の件数を減らすことにつながるのだろうか。
「iPhone 6」とともに発表された「Apple Watch」は、早くも消費者の心をつかんだようだ。発売までにどこまで改良されるかは分からないが、現時点で、好ましい点と気になる点をいくつか挙げてみたい。
2013年に発売され、既にスマートウオッチ市場でトップのシェアを占めるSamsung Electronics(サムスン電子)の「Galaxy Gear」。2014年2月には、後継機種となる「Gear 2」が発表された。iFixitが分解しているので、その様子を見ていこう。
Samsung Electronics(サムスン電子)が発表した最新のスマートウオッチは、TizenではなくAndroid Wearを搭載する。SamsungにとってTizenは製品の差異化を図るための重要なOSではあるものの、巨大なエコシステムを持つAndroidはSamsungにとっても魅力だったのではないだろうか。
これまでは、「スマートフォンにつながる」という点だけが前面に押し出されてきた印象を受けるスマートウオッチ。最近は機能性はもちろん、“見た目”も洗練され始めているようだ。
米国で開催された「Wearable Tech Expo」ではスマートウオッチの課題が浮き彫りとなったようだ。最も重要な課題の1つが電池寿命である。基調講演では、「重いLinuxをベースにしたAndroidやTizenはスマートウオッチには向かない。Cortex-M3/M4と組み合わせたリアルタイムOSが必要だ」との指摘もあった。
パンタグラフは2015年6月1日、メガネ型ウェアラブル端末(スマートグラス)を活用した遠隔ガイドシステム「guide glass」を開発したことを発表した。視野や位置情報を遠隔地にいる他者と共有することができ、主に視覚障がい者の外出をサポートすることを想定している。今後は実証実験などを通じて実用化への取り組みを進め、早期のサービス化を目指す。
最近はそこまでの盛り上がりを見せていないスマートグラス市場。「Google Glass」でさえ民生機器として勝負するのは難しかったようで、Googleを含め、スマートグラスメーカーは、ターゲットを民生用途から産業用途に移しつつある。
QDレーザと東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構は2015年3月2日、目が見えにくい人への介護/支援に用いる「ロービジョンケア」に向けた網膜走査型レーザーアイウェアのプロトタイプを開発したと発表した。今後、教育機関などと連携して検証を行い、2016年3月までに商品化する。
ミツミ電機は2014年10月7〜11日の会期で開催されている「CEATEC JAPAN2014で、レーザー網膜走査型ディスプレイのウェアラブル情報端末に使用されているMEMSミラーを展示した。
セイコーエプソンは2014年10月7〜11日に千葉市の幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN2014」(シーテック ジャパン)でメガネ型のウェアラブルデバイス「MOVERIO(モベリオ)」を使った「ルービックキューブ」の攻略ガイドデモなどを披露した。
CEATECの東芝ブースでは、メガネ型ウェアラブル端末「東芝グラス」を参考出展。小型軽量で「普通のメガネと変わらない装着感」をアピールする次世代スマートグラスだ。
ビュージックスは、「Display Innovation 2014」において、ウェアラブル端末「M100 スマートグラス」のデモ展示を行った。重さがわずか70g(本体のみ)のAndroid端末である。ブースでは、M100をベースにカラーバーコードと連動させた物流管理や保守点検作業などの事例も紹介した。
次世代を狙うベンチャー企業とのビジネスマッチングを行う展示会「NEDOロボットベンチャーショー」が開催。その中でQDレーザは、網膜に直接映すレーザアイウェアを出展し、注目を集めた。同社では2015年に産業向けの作業支援用途、医療向けの視覚補助用途で実用化を目指しているという。
スマートグラスの中で最も実用化が近いといわれる「Google Glass」。スマートグラス市場の火付け役になると期待されている。現在は、開発者向けにβ版が提供されている。では、このβ版のGoogle Glassの中身はどうなっているのだろうか。
米国の研究チームは、環境発電(エネルギーハーベスト)を利用するウェアラブル医療モニターの開発を進めている。体温や身体の動きを利用してフレキシブルセンサーを駆動し、生体信号をモニタリングすることを目指すという。
以前は、判で押したように四角いディスプレイを搭載していたスマートウオッチだが、ここにきて、ようやく形状、機能などが多様化してきたようだ。「Mobile World Congress(MWC) 2015」でも、さまざまなスマートウオッチが並んだ。ここでは、スマートウオッチの他、「GoPro」を追うXiaomi(シャオミ)のウェアラブルカメラなど、MWC 2015で注目を浴びた端末を紹介したい。
ブルームバーグ・インテリジェンス シニアアナリストを務めるジテンドラ・ワラル氏が、今後のスマートフォン・タブレット端末およびウェアラブル機器の市場動向について語った。ウェアラブル機器については「Apple Watch」の発売が今後の市場動向を大きく左右するという。
2014年の大きなトレンドの1つは、間違いなくモノのインターネット(IoT)やウェアラブル機器だろう。だが筆者は、自分の脈拍や睡眠パターンをいちいち測定されることに、いまいち喜べない。
IHSの予測によると、ウェアラブル機器向けセンサー市場は成長の一途をたどり、2019年には出荷数が4億6600万個に達する見込みだという。また、「Apple Watch」がデファクトスタンダード(事実上の標準)となり、これに倣ったスマートウオッチが多く登場するとも見込んでいる。
続々と市場に投入されるウェアラブル機器。大手電機メーカーも相次いでウェアラブル製品を発表している。しかし、ウェアラブル、つまり“身に着けられる”ことが「ユーザーにとって一番の利点」だと本当に考えて製品を開発しているメーカーは、どれだけあるのだろうか。
スマートフォンの普及とともに、さまざまなウェアラブル機器が台頭している。これらの端末の進化を支えているのがセンシング技術だ。加速度センサーや角速度センサーなど、スマートフォンでは一般的になっているものから、赤外線センサーやジェスチャ制御センサーまで、さまざまなセンサーを紹介する。
スマートグラスの市場は、今後5年間で大幅に伸びると予測されている。そのきっかけとなるのが、Googleの「Google Glass」だ。ただし、スマートグラスの成功は、ハードウェアそのものよりもアプリ開発にかかっている。
スマートウオッチやスマートグラスなどウェアラブル機器市場が立ち上がりつつある。この新たな機器であるウェアラブル機器の設計、製造には、未知の課題も多く存在するだろう。その1つが、故障原因だ。ウェアラブル機器は往々にして携帯電話機などモバイル機器と同一視されがちだが、モバイル機器にはないウェアラブル端末ならではの故障原因が潜む。本稿では、ウェアラブル機器の設計、製造で留意しておきたい故障原因を紹介する。
日本電波工業の「NZ2016SK」は、外形寸法が2.0×1.6mmと小さく、32.768kHzとMHz帯の2つの周波数を同時に出力できる水晶発振器である。腕時計型やメガネ型のウェアラブル機器用途などに向ける。
ラティスセミコンダクターは2015年2月、ウェアラブル機器など向けに低消費電力化、小型化を追求した新しいFPGA「iCE40 UltraLiteファミリ」を発表した。
エレクトロニクス機器の高機能化や高性能化を支えてきたプリント配線板技術。高密度実装技術、放熱技術の進化なども含めて、プリント配線板の技術進歩は、カーエレクトロニクスやウェアラブル機器といった、新たな用途の回路設計においてその可能性を広げている。
パナソニックは2014年10月、「業界最小」という直径3.5mmのピン型リチウムイオン電池(型番:CG-320)を開発した。ウェアラブル機器などでの搭載を目指す。
太陽誘電は、「Bluetooth Smart」に対応した無線通信モジュールとして新たに2製品を追加した。ヘルスケア/ヘルスケア機器、ウェアラブルコンピュータ、家電機器、モバイルPC向け周辺機器などの用途に向ける。
ミツミ電機の「MM3472」は、待機時の自己消費電流を11μAと、従来品に比べて最低20%削減したDC-DCコンバータICである。スマートフォンやタブレット端末、ウェアラブル機器などの用途に向ける。
TDKは、「MEDTEC Japan 2014」において、4.6×5.6mmと小型のBluetooth Low Energy対応通信モジュールを使ったアクセサリータイプのウェアラブル機器や、振動で脈波をモニタリングする機器などを展示した。
注目を集めるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)。IoTの概念は複雑ではないが、その実現は複雑だ。IoTを構成するには、それぞれは単純だが、多数の要素が必要となる。本稿では、IoTデバイスと連係動作する通信技術を紹介する。
医療機器設計/製造の展示会「MEDTEC Japan 2014」(2014年4月9〜11日)におけるTDKのテーマは「デジタルヘルスケアに貢献する」だ。中でも注目は、「世界最小クラス」(同社)を実現したIC内蔵基板通信モジュールである。Bluetooth Low Energyに対応していて、ウェアラブル機器に適した製品だとしている。