STMicroelectronics(以下、ST)が中国顧客向けに、中国製の「STM32」マイコン量産を開始した。まずは高性能な「STM32H7」シリーズから展開。2026年末までに高いセキュリティ機能を備えた「STM32H5」シリーズやエントリーレベルの「STM32C5」シリーズも生産していく方針だという。
STMicroelectronics(以下、ST)は2026年3月23日、中国顧客向けに、中国製の「STM32」マイコン量産を開始したと発表した。まずは高性能な「STM32H7」シリーズから展開。2026年末までに高いセキュリティ機能を備えた「STM32H5」シリーズやエントリーレベルの「STM32C5」シリーズも生産していく方針だという。
前工程は中国Hua Hong Semiconductor(以下、Hua Hong)が担う。STは「Hua Hongとの15年にわたるパートナーシップを強化し、STのグローバルファブと同一の40nm組み込み不揮発性メモリ(eNVM)技術および品質管理基準を活用することで、中国で製造された製品とSTのグローバル品質基準とのシームレスな互換性を確保している」と説明している。
パッケージングおよびテストは、STの深セン工場および現地OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)パートナーが担当。これによってウエハー製造からチップのパッケージングおよびテストに至るまでの全段階を網羅する、完全にローカライズされたSTM32サプライチェーンを確立したとしている。
STは「この連携によって、われわれは中国国外で製造される製品と全く同一の設計および技術を採用した40nmマイコン製品を、中国国内で完結した製造プロセスで生産する『業界初のデュアルサプライチェーンを有するグローバル半導体企業』になった」と強調。同社の中国地域営業・マーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデントであるHenry Cao氏は「中国におけるSTM32マイコン量産は、中国顧客に対するSTの中核的なコミットメントだ。Hua Hongとの協業によって、STは市場をリードする製品を、安全で信頼性が高く、レジリエントな現地マイコンサプライチェーンを通じて顧客に提供する」と述べている。
STは既に中国製STM32H7シリーズの初期製品モデルについては量産を開始。追加の製品モデルも2026年末までに量産に入る予定だ。さらにSTM32H5シリーズやSTM32C5シリーズも2026年末までに量産を開始する計画だ。
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