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【CEATEC2009】超小型の無接点充電向け制御IC、村田製作所が開発ワイヤレス給電技術 電磁誘導方式

» 2009年10月09日 18時11分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]

 村田製作所は、超小型の無接点充電向け受電側制御モジュールを開発し、エレクトロニクスの総合展示会「シーテック ジャパン 2009(CEATEC)」(2009年10月6日〜10月10日に幕張メッセで開催)で展示した。電磁誘導方式に対応したもので、受電側(2次側)の出力電力は2.5W。実装面積を、セイコーエプソンがすでに量産している受電側制御モジュール「AT25」のおよそ1/4に小型化した。ID認証の仕組みといった各種機能は、セイコーエプソンの制御モジュールと同じである。

 これまで村田製作所とセイコーエプソンは、携帯型機器に向けた無接点の急速充電システムの開発を共同で進めてきた。展示会では上記の制御モジュールのほかに共同開発の成果として、対応伝送電力が異なる複数の無接点充電向け制御モジュールおよびコイルを展示した。具体的には、これまで公開してきた15W出力対応の受電側制御モジュールとコイルに加えて、7.5Wタイプの開発を進めていることを明らかにした。

図1 図1 無接点充電向け制御モジュールの数々
写真右側の2つが村田製作所とセイコーエプソンが共同開発した制御モジュールとコイルである。左下が村田製作所が新たに開発した受電側制御モジュール。

 実際に携帯型電子機器に適用した展示もあった。具体的には、米Apple社のスマートホン「iPhone 3G」に取り付けて無接点充電を実現する外付けクレードルと充電台や、台湾HTC社のスマートホンへの受電側制御モジュールの実装例を見せていた。

図2 図2 製品化間近の無接点充電用クレードル
米Apple社のスマートホン「iPhone 3G」に取り付けて無接点充電を実現する外付けモジュールとクレードル。

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