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» 2009年12月22日 16時54分 公開

指を滑らせて高速文字入力、スマートホンへの本格導入を狙うセンシング技術

[Mark LaPedus,EE Times]

 タッチパネルを利用した独自のテキスト入力技術を開発している米Swype社は、シリーズB投資ラウンドで、560万米ドルを調達した。フィンランドNokiaグループに属する米Nokia Growth Partners社と、米Samsung Ventures America社、投資会社である米Benaroya Capital社が出資に応じた。Swype社は調達した資金を、同社の技術「Swype」の改良に充てる。同社はこの技術を改良し、スマートホン向けに売り込む。

 Swype技術は、タッチパネル上での素早い文字入力を可能にする。タッチパネル上のソフトウエア・キーボードで文字を入力するとき、普通は目的の文字のキーに触れることで文字を入力する。

 一方、Swype技術を使うと、ソフトウエア・キーボード上の文字を見て、入力したい文字をつなぐ線を描くように指を滑らせることで連続的に文字を入力できる(図1)。同社によると「1分間で30語以上の文字入力が可能」だという。最近、韓国Samsung Electronics社が同社のスマートホン「Samsung Omnia II」にこの技術を採用した。これは、Swype社にとって初となる民生機器への採用だ。

図1 図1 Swype技術を搭載したスマートホンで文字を入力しているところ
一筆書きのように指を滑らせることで、文字を入力できる。出典:米Swype社

 「Swypeは、ユーザーが次に入力したい文字を予測する機能を備えているので、それぞれのキーを正確に押す必要がない。既存のどの方法よりも素早く文字を入力できる。さまざまなオペレーティング・システムで利用できるように設計してあり、スマートホンだけでなく、タブレット、ゲーム機、キオスク端末、テレビ受像機、GPS搭載機器などの組み込み機器にも応用できる」(同社)。

 現在、タッチパネル向けIC市場は、まるで西部開拓時代の様相を呈している。成長し始めたばかりのこの市場に、続々と新しい企業が参入している。米Apple社の「iPhone」が、スマートホン向けのタッチパネル技術の開発に勢いをつけたことは間違いないだろう。スマートホンだけでなく、ネットブックやパソコンなど、さまざまな製品がタッチパネルを搭載する方向に進んでいる。

 米Motorola社も最近、新興企業であるフランスSensitive Object社に投資した。タッチパネル技術に熱狂する企業はまだまだ後を絶たない。

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