欧州半導体産業協会(ESIA:European Semiconductor Industry Association)によると、2010年4月の世界半導体売上高(3カ月平均値)は、2010年3月比で2.25%増、2009年4月比では50.4%増となる235億7900万米ドルだった。
このデータは、世界半導体市場統計(WSTS:World Semiconductor Trade Statistics)が集計した半導体の実際の売上高を、3カ月平均値として表したものである。四半期ごとの報告では、3月、6月、9月、12月の各月を5週間として扱うことがよくあり、その結果データがぶれる場合もある。3カ月平均値で算出することで、データのぶれをならすことができる。
今回発表された数値は、当初のアナリストの予想を上回るものだった。世界半導体売上高は、2カ月連続でアナリストの予想を上回ったことになる。
ノルウェーの投資銀行であるCarnegie Investment Bankのアナリストは、2010年4月の世界半導体売上高(3カ月平均値)を、220億9000万米ドルと予測していたほか、半導体業界のアナリストであるMike Cowan氏は、220億8000万になると見ていた。つまり、いずれも、2010年3月の230億6000万米ドルからは、わずかに減少すると見込んでいた。
欧州の半導体市場の2010年4月の売上高(3カ月平均値)は、31億米ドルに達し、引き続き増加傾向にある。そして前年同月比で、42.9%増という記録を達成した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.