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2010年第1四半期の携帯型PC販売台数、サムスン電子が躍進ビジネスニュース 企業動向

» 2010年07月12日 16時56分 公開
[EE Times]

 市場調査会社である米iSuppli社が発表した四半期報告書によると、2010年第1四半期のノートPCの販売台数で、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)社が米Apple社とソニーを追い抜き、順位を9位から7位へと押し上げた。iSuppli社は、「携帯型PCの出荷台数は、2010年第1四半期は2009年第4四半期比で5.4%減と落ち込んだものの、2010年通年では2009年比で29.8%増と拡大する」と予測している。

 Samsung Electronics社はネットブックの売り上げが好調で、2010年第1四半期の携帯型PCの販売台数は2009年第4四半期比で14.6%増となる190万台に達した。同社は、携帯型PC市場全体の中で3.9%のシェアを占めるという。一方、富士通は2009年第4四半期比で17.6%増と2010年第1四半期で最も大きく売り上げを伸ばしたが、ランキングでは10位にとどまった。

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 iSuppli社のコンピュータプラットフォーム部門で主席アナリストを務めるMatthew Wilkins氏によると、2010年第1四半期にSamsung Electronics社が出荷した携帯型PCのうち、約50%がネットブックだったという。

 Wilkins氏は、「Samsung Electronics社は、欧州の通信事業会社向けにネットブックの売り上げを伸ばしている。欧州では2010年第1四半期以降、ブロードバンド契約とセット販売されているネットブックが飛ぶように売れている」と述べている。

 Apple社とSamsung Electronics社の間は僅差で、2社の販売台数の差はわずか13万台だった。ただし、「Samsung Electronics社は、同社にとって新たな巨大市場となる米国でも携帯型PCの販売を開始しており、今後もさらなる躍進を見せるだろう」とWilkins氏は語っている。

 iSuppli社は、2010年のノートPC市場は前年比29.8%増の成長が期待されると予測している。

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