東京エレクトロンデバイス(TED)は、インベンチュアと共同で、USB3.0規格に準拠したFPGA搭載インターフェイスボード「TB-FMCH-USB30」を開発し、2011年4月に販売を開始する。
東京エレクトロンデバイス(TED)は、インベンチュアと共同で、USB3.0規格に準拠したFPGA搭載インターフェイスボード「TB-FMCH-USB30」を発表した(図1)。2011年4月に販売を開始する予定である。
TB-FMCH-USB30は、FMC(FPGA Mezzanine Card)規格のコネクタを備えた小型基板で、FPGA搭載の開発プラットフォーム(マザーボード)の機能を拡張するもの。例えば、DDR3対応のSDRAMを採用したFPGA搭載の開発プラットフォーム「TB-6S-LX150T-IMG2」と組み合わせて使う。
TB-FMCH-USB30には、テキサス・インスツルメンツのUSB3.0規格のPHYチップ「TUSB1310」とザイリンクスの低コストFPGA「Spartan-6 LX75T」を採用し、FPGAにはインベンチュアが開発したUSB3.0規格のデバイスコントローラIP「Z-core USB 3.0」が実装してある。東京エレクトロンデバイスは、このインターフェイスカードを利用することで、すぐにUSB3.0規格を採用した組み込み機器の開発を始められることを訴求する。
東京エレクトロンデバイスは、「V-by-One HS」や「Display Port」、「LVDS」といったさまざまなインターフェイス規格に対応した拡張ボードを製品化しており、今回新たに、USB3.0規格に準拠した品種を追加した。
対象機器は、高速のデータ伝送が必要となるさまざまな機器である。例えば、監視カメラや工業用カメラ、放送機器、オフィス機器、医療機器など。販売価格は、10万円を切る価格帯に設定する予定である。
インベンチュアは、TB-FMCH-USB30を使ったデモを、東京エレクトロンデバイスが2011年2月16日に開催した技術セミナー兼展示会「TED プログラマブル ソリューション 2011」に出展した。
この他、TED プログラマブル ソリューション 2011では、東京エレクトロンデバイスが、3D映像処理に対応した開発プラットフォーム「Spartan-6 FPGAコンシューマビデオキット 2.0」を展示していた(図2)。
コンシューマビデオキット 2.0は、東京エレクトロンデバイスとザイリンクスが共同で開発したもの。米国最大の家電ショー「2011 International CES(Consumer Electronics Show)」で、ザイリンクスが初公開した。日本国内で披露するのは、今回が初めてである。
コンシューマビデオキット 1.0で対応していた、V-by-One HSやDisplay Port、LVDSといった高速インターフェイス規格に加えて、今回新たにHDMI 1.4a規格に対応した拡張ボードを追加した。2D映像から3D映像への変換アルゴリズムや、3D映像の処理アルゴリズム、画像認識アルゴリズムなどの開発に活用できる。
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