東日本大震災と余震によって大きな被害を受けた富士通セミコンダクターの2工場が復旧し、東北地方にある同社グループの製造拠点が全て通常操業を再開した。
富士通セミコンダクターの主力3工場の1つである岩手工場(岩手県胆沢郡金ケ崎町)(図1)が2011年4月18日に通常操業(100%ウエハー投入の状態)を再開したのに続き、グループ会社でロジックLSIとフラッシュメモリの半導体前工程を担当する富士通セミコンダクターテクノロジ本社工場(福島県会津若松市)も20日に通常操業を再開した。これにより、東北地方にある富士通セミコンダクターの製造拠点が全て復旧したことになる。
同社は被災によって減少していた生産量を回復するために、4月末から5月上旬にかけての連休期間中も、全国各地にある製造拠点で休業せずに操業を続ける予定である。同社の三重工場の他、グループ会社で半導体パッケージの組み立てと試験を受け持つ富士通インテグレーテッドマイクロテクノロジの九州拠点を含む、全ての生産拠点を対象とする。
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