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世界初の商用マイクロプロセッサ「Intel 4004」が生誕40周年プロセッサ/マイコン

米国時間2011年11月15日、Intelが世界で初めて商用化したマイクロプロセッサ「4004」の発表から40年周年を迎えた。同社はこれを記念し、写真や動画インタビュー、オピニオンコラムなどをアーカイブ化してWebサイトで公開している。

» 2011年11月16日 11時34分 公開
[EE Times]

 2011年11月15日(米国時間)、Intelの「4004」が発表から40年を迎えた。4004は、世界で初めて商用向けに製品化されたマイクロプロセッサである。

 Intelは4004の生誕40周年を記念する声明文の中で、同社が現在供給する第2世代の「Core」プロセッサは、4004に比べて処理性能が35万倍を超えており、回路を構成するトランジスタ1つ1つが消費するエネルギーは約1/5000と小さいと述べている。

 4004が発表されたのは1971年の11月15日だ。それから40年、Intelによればトランジスタの価格は当時に比べて1/5万程度まで安くなった。

 Intelは商用マイクロプロセッサの生誕40周年を祝うとともに、次の40年を見据えて、写真や動画インタビュー、オピニオンコラムなど、さまざまな情報を同社や業界の経営者、アナリスト、未来学者、エンジニアらの声と合わせてまとめ、Webサイトで公開した。

図1

 Intelによれば、同社が次世代の22nmプロセス技術を適用して製造し、2012年からシステムへの搭載が始まるマイクロプロセッサでは、新たな3次元構造を採用したトライゲートトランジスタによって、エネルギー効率がさらに向上するという。同社は、このような新しいトランジスタ技術が「ムーアの法則」の次の時代の幕を開き、新たなイノベーションを起こしていくと述べている。

 同社のCTO(最高技術責任者)を務めるJustin Rattner(ジャスティン・ラトナー)氏は、今回の声明文の中で、「次の40年間に起こる革新は、過去1万年におよぶ人類の史上で起きたあらゆる革新をすべて足し合わせた数と同等、もしくは上回るだろう」と語っている。

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